『事前準備編』

2025/10/07

『HDリマスター世界樹の迷宮ⅠⅡⅢ』(2023)が発売して既に2年が経過した…

Ⅱ・Ⅲには手を付けていたのだが、今回は唯一今まで手を出していなかった『世界樹の迷宮(Ⅰ)』を遊んでいくよ!!
…実を言うと、今まで手を出さなかった理由はDS版を遊んだときストーリーが自分の好みと少し違ったり、システムは他作品と比べて難しくてプレイで苦労する部分が多かったからなんだよねぇ。

そんな苦い経験も数年前…今ではプレイスキルも向上したし、リマスター版ではシステムが大幅に改善されて遊びやすくなった!そしプレイの記憶もまぁまぁ失われた!!
てなわけで今回はレギュレーションにも書いたとおり出来るだけ自力で完全クリアを目指しつつ、シリーズの中でどうにも苦手意識がぬぐえなかったエトリアの魅力――そして何が苦手だと感じていたのかを再探索しながら遊んでいくよ!


ゲームを起動してすぐ出迎えてくれるのはHDリマスターによって美しくなったエトリアの風景
最初見た時はエトリアの世界樹の迷宮ってマジに地面の下にあるんだ…ってビビったな~

珍しく固有名詞のある広場から向かい、まずは冒険者ギルドで今回の冒険を彩る冒険者たちを作成していくよ!

バランスおじさん!バランスおじさんじゃないか!!
あんまり親しくないけど今回はお世話になりますのでよろしくね!

栄えあるギルド名は『グランドカバー』
元ネタは園芸の”土の部分をカバーする植物や砂利”の事。
もっと深~い意味もあるのでネタバレ含んだ詳細はキャラクターページを参照な!

それとレギュレーションにも書いた通り、攻略に使用するメンバーは『ソードマン』『レンジャー』『バード』『ダークハンター』
そして後々解禁される追加職業の『ブシドー』『カースメーカー』
なおブシドーが解禁されるのはゲーム中盤からなので、それまではこの4人で頑張ってもらうよ!

まぁそんな事よりも驚いたのは、4人編成で出ていこうとしたらなんと推奨人数(5人)以下で出ていこうとした時の特殊台詞があった事だよ!!!

いやぁまさか初代の時点から少人数旅をしようとするプレイヤーへの警告があったなんて…少人数はATLAS公認だった…???


無事編成も出来たので執政院へ行く前に宿屋、病院、商店、酒場へ向かいセーブやアイテムやらお喋りやら軽い準備をしておく。

顔ぶれはこんな感じ。 彼ら彼女らの印象も新や別作品のは覚えているけどⅠのはほぼ忘れ去っているのでこのプレイ記録でどう印象が変化するか気になるところ。


酒場のおねーさんやギルド長も言っていたけど、樹海探索に出るためにはまず執政院へ挨拶へ行く必要があるらしいのでおとなしく指示に従うぜ!

この人…うちの自宅冒険者と見た目とカラーリングほぼ一緒じゃねぇか…!!(偶然の一致だよ)

ふーん 超上から目線じゃん

そんな超上から目線の執政院のお兄さんから出される最初のミッションは樹海の地図を描くこと!

まあこの人は忙しいのか詳細な説明は現地スタッフに聞けとのこと。 プレイヤーは地図描くのは好きなんで任せとけ、覚えちまった作品の地図を消して書き直すのもそろそろ飽きてきたんでな…

Ⅰの地図描きミッションはⅡと違って街に帰る事は許可されているけどクリアするまでは絶対に先に進ませてもらえない。
人数少ないとはいえ出来れば追いはぎ(新規作成した冒険者の装備を売却→冒険者を削除)はしたくないので頑張れグランドカバー! 1人いないだけだとあんまり変わらない気がするけども!


この最初に樹海入り口に行くシーンはどの作品も好き

人数分のリーフサンダルなり弓や斧なりメディカなり揃えて、いざ初めての探索の前で今回はおしまい!
以降は各フロアの感想をサクッとまとめた探索パート、そして階層のボスを撃破するボスパートに分けてさっくり記事にしていくよ。
果たしてプレイヤーはクリアするまでに何回グングニルを発射したがるのだろうか!!?

グランドカバーのメモ

「──もうすぐ着きますぜぇ」

田舎訛りの若御者のだみ声に、眠りかけていた帽子を被ったレンジャーの青年はふっと意識を取り戻す。
街が近づいたと聞かされ、にわかに騒がしくなった馬車から首を出してみれば石畳の街道を人と馬車の群れが大河のように流れていた。

コロネット (…そろそろか)

流れは街の印が刻まれた金のレリーフのある城門を目指して一直線に、その景色は街を出たときと全く変わっておらず、コロネットの頭にあったぼやけた記憶がくっきりと鮮明なものへと戻ってゆく。
相乗り馬車に揺られ、十数年と数日かけて戻ってきた東の果の街『エトリア』
外を眺めるのもそろそろ良いかとコロネットは明るい外の光に鍔を下ろし、街についたら起こしてくれと近くの老夫に声をかけてるや否や、そのまま返事も聞かずに目を閉じた。

──十数年ぶりにエトリアに戻ってきたコロネット。彼の目的は『復讐』。
幼い頃に姉を殺し、自身に姉殺しの罪をおっ被せた二人組の冒険者と自分たちを見捨てたエトリアの街自体に償いをさせるために戻ったのだ。


ギルド長 「人の名前にとやかくは言いたくないが…若いの、この街で”その名前”を使うのはあまりお勧めしないぜ?」

コロネット 「…構わない。 その”コロネット”とかいう犯罪者が誰だろうと、俺が”家族に付けてもらったこの名前”とは関係ないだろう」

眼帯を付けた冒険者ギルドの長は登録用紙に書かれた『かつてエトリアにいた家族殺しの殺人犯の名前』と鋭い目つきのレンジャーの青年を見て、それなら自己責任だと肩をすくめながらも判を押す。

──相変わらず、”この名前”はこの街で残酷無慈悲な殺人犯の悪名として残っているらしい。 ……まさか残酷無慈悲な殺人犯はとうの昔に街から去り、本物の殺人犯がエトリアに野放しになっているとも知らずに。

ギルド長 「…それと、何人でパーティを組もうとお前の勝手だがね…俺は5人でパーティを組むことをお勧めするぜ」

まぁ無理にとは言わないが、そんなギルド長のぼやきを背中に浴びながらコロネットが冒険者ギルドを立ち去ろうとしたその時だった。


??? 「…あ!すみません、そこの人!ちょっと待って!」

二房の黄金色のおさげ髪に青空のような丸い瞳、使いこまれているが少しサイズの合っていない胸当てや脛当てを鳴らしながら一人の少女が駆け寄って来たのを見て、コロネットは足を止めた。

コロネット 「…なにか、」

??? 「いま一人なんですか!?実はあたしたちのギルド、人数が足りなくて…良かったら一緒に冒険してもらえませんか?」

敬語ではあるものの早口で、おさげをパタパタと揺らして青い目をキラキラと輝かせながら見上げてくる新米冒険者の少女はまるで人懐っこい子犬のようにも見える。

──何にせよ、”目的”を達成するならどこかに隠れた方が良いとは思っていたがこうやって誘われるとは……正に好都合だ。

??? 「ホント!?よかったぁ!あ、あたしソードマンのウェルナ・エイムズっていうんです!気軽にウェルナって呼んでくださいね…で、貴方のお名前は?」

コロネット 「…コロネット。 レンジャーをやってる、よろしく頼むぜ」

目的に一歩また一歩と近づいて行く事に高鳴る胸を誰にも悟られないようにコロネットが頷いてやると、喜色満面だった少女は更に目を大きく見開いて頭を下げてきた。


…無事に冒険者ギルド『グランドカバー』に入ったは良いものの、そこまで内心呟いてコロネットは酒場のテーブルに集う『グランドカバー』の”3人”の冒険者たちに目をやった。

ウェルナ 「それじゃあギルド『グランドカバー』の旗揚げを祝って…かんぱーい!」

──ギルド『グランドカバー』の発起人、ウェルナ・エイムズ。
話によれば両親は行方不明の冒険者、彼女自身はそのギルドメンバーに育てられたらしいが……正直言ってまだ樹海にも入っていないのに祝賀会を開く能天気な奴だとは思わなかった。

ラージュ 「…うるせぇ」

──酒場だというのに酒どころか水すら飲まず、頭を机に突っ伏しているダークハンターの青年、ラージュ。
激しい頭痛とニトログリセリンよりも不安定な短気さからすでに何度も牢屋にぶち込まれているらしく、路地裏に倒れていたところをウェルナが拾ってきたらしい。 ……捨て犬かよ。 それよりも素性の分からない人間を拾うな。

アネモー 「でも強そうな人が来てくれて助かったわ、しかも探索のプロフェッショナルのレンジャーだなんて! これからよろしくお願いしますね、コロネットさん!」

──極めつけはこの少女、”エトリアの歌姫の再来”と呼ばれているアネモー・シーライト。
探索というか荒事全般やったことがないそうだが『エトリアの世界樹の迷宮を宣伝するために』という目的で冒険者になったそうだ。
…コイツ自身は人格的に危うい面はなさそうだが酒場にいる時点で何度も転びかけていたりグラスを落としたりする不器用さが目に付くし、おまけにウェルナによれば『グランドカバー』に人数がいないのは彼女のファンたちが”誰がアネモーと一緒に冒険するか”で内紛を起こしてしまったかららしい。 ……俺やラージュは大丈夫なのだろうか?

コロネット (…いいや、下手に世界樹の迷宮の中を知っている人間よりも何も知らない連中の方が扱いやすい……絶対にこいつらを使って”あの二人”に復讐してやる)