『エンディング』
2026/06/12
……ヨルムンガンドとの戦いの事はよく覚えていない。
ミズガルズ実働隊が世界樹ノ迷宮の最深部に辿り着いたときにはすでにブロートは息絶えていた──新入りの復讐は始まる前に終わってしまっていた。
あれだけ腹の中で煮えたぎっていた黒い炎がふっと掻き消え、ニァを喪った時とは違う空洞が新入りの胸の中にぽっかりと開いた。
それでもこれまでミズガルズ実働隊として戦ってきた身体は動く。
猛攻の隙を縫って突剣を叩きこみ、剣戟は頭蓋内で鐘のように響き渡り、痛覚も正常に伝わってくる。
だけど新入りの心だけが、まるで別世界に取り残されたかのように何も感じない。
あ、と気づいた時にはキッドの弾丸をモロに受けたヨルムンガンドが断末魔の叫びをあげ、全身のヒビから赤紫の瘴気を溢れさせながら地の底へと沈んでいった。
「……死んだか」
「『デオ・グラティアス』…ってね。もう大丈夫だよペルセフォネ姫☆」
「はぁ……あのクソ蛇、弾切れさせる気かよ」
「ヨルムンガンドの翼と”こ奴”は回収保管するとして…どうするサヴァ・カーン?」
「なんにせよ詳細な調査は後だな!まずはお姫様をマギニアに届けないといけねぇ」
「よ~し☆じゃあ今日は宴会だ~!!イエーイ!」
「はいはい一人でやってろ」
「……」
ヨルムンガンドとブロートが沈んでいった大穴を眺めていると不意に銀色の鎧をまとった腕が背中から新入りを抱きしめる。
「……すまない」
そう小さく呟いて、ペルセフォネ姫は新入りの背に顔を埋める。
新入りには彼女が今どんな表情をしているのかは分からないが、凛とした声は震え触れる頬はやけに温かい。
──多分、お人好しな彼女なりに新入りの境遇を考えたのだろう。
孤児で、味方はおらず、誰にも心を開けず、守りたい者も憎む相手もヨルムンガンドのせいで死んだ。
ヨルムンガンド──国に繁栄をもたらす秘宝を求めなければ、目の前の少女は傷つかなかったのでは?
罪を犯した父祖と世界のため、自分が人柱になってハッピーエンドを迎えようとするほどの善人なら、ほぼ赤の他人の新入りの事を気に掛けるかもしれない。
昔の自分ならペルセフォネ姫の理想主義な態度に苛立ったかもしれないし、同情するなと拳を振り上げたかもしれないし、もしかするとその胸の中で赤子のように泣き喚いたかも。
……だけど。
新入りはゆるく首を横に振ってペルセフォネ姫の腕を優しく剥がすと、笑顔を浮かべてみせた。
「……帰りましょう、ペルセフォネ姫」
……これにて『世界樹の迷宮X~原初の女神』表ストーリークリア!!!
こんな悲しい気持ちで『♪英雄は生まれ物語は続く』聞いたの初めて…どうしてこんなことに…(自分のせい)(新世界樹の迷宮2のストーリーモードのエンディング曲がいい〜)
何度も途中休憩を挟んだのでかなりの長期連載になってしまったけどここまで見てくれてありがとう!
とりあえず表ストーリーまでの感想をエンディングのスクショを見ながら語っていくよ〜
今回は世界樹の迷宮Xではまだやったことのない最初から最後まで状態異常主体PTで遊んでみたけど、プレイヤーのリアルLUCは低いし新入り(ソードマン以外)DEF低いしでミズガルズ実働隊には結構苦労させたけどLv40を越えてサブクラスを覚えてからは覚醒してボスやFOEをサクサク倒せるようになったのは凄かった。
特に第十二迷宮のボス戦はミズガルズ実働隊の対人戦特化設定を読んだとしか思えないあの華麗な封殺!アレだけでこれまでの苦労のお釣りが来るよ
大器晩成型のPT、ミズガルズ実働隊!そして条件ドロップ欲しさに戦闘を長引かせて逆に何度もピンチになるプレイヤー
ミズガルズ実働隊のコンセプトが『世界観は3DS、内容はDS』『あえてクロスに合わないドシリアスギルド』なのでストーリーやNPCとのイベントがものすごく新鮮。
普段の世界樹の迷宮Xは他の世界樹の迷宮シリーズのクリアしてエクストラステージ、世界観に馴染めるようにある程度よそ行きスタイルって感じで遊びがちなのでこんな…こんなわざと性格悪くする邪悪な遊び方初めて…!
特に選択肢の意思決定を担う新入りが全方位敵対コミュニケーションなので街の人に冒険者、海の一族に衛兵にモリビト、最後は樹海の中に落ちているADVENTURE EPISODEにすら怒りが…よい子のみんなは素直にゲームを楽しもうね!!
今回のプレイは小説版『原初の女神』(別ページ)と同時進行だったわけだけど流石に負担がでかすぎたので今後は実機プレイ→小説の順でやる。
この記事はゲームプレイがメインだから最低限の背景説明になっちゃってるけど新入りたちの来歴・こういうキャラクターだって伝わってくれてると良いな!!
小説版『原初の女神』(別ページ)では色々ともっとしっかり書くので楽しみにしててね!!!
ヤッベ今シリカちゃん見てシリカちゃんをまだクワシルの酒場に置き去りにしている事に気づいたわ
と、街中でみんながミズガルズ実働隊の事を褒めたたえてくれるけど一番褒めてほしかった人にも一番絶望させたかった人にも死なれた新入りはあれだけほしかった褒め言葉をいっぱい貰ってもがもう嬉しくないんだよ……!!
だってそう言わないと先に進ませてもらえないんです…
こういうストーリーと脳内ロールの矛盾は小説版で掘り下げたいな~と思っているよ!
『人助け』に関してはもうすでに新入りらしいアイディアがあるんで…後は書くだけだ…
(勝手に)新入りの事を思って苦しんでいるとやめてくださいペルセフォネ姫!!ミズガルズ実働隊は世間に知られたらまずい組織なんですよ!!
こんな風にシリアスなギルドでも突然笑えるポイントが生まれてくるから好き。
色々書いてきたけどミズガルズ実働隊でのプレイ、脳内ロールもゲームのどちらも超楽しかったのには変わりない。
個人的には早くクリアして頭の中にある真・原初の女神をお届けしたいけどまだレムリアを探検していたい気持ちもある〜〜!!
てなわけで、ストーリーはクリアしたけどまだまだミズガルズ実働隊の冒険は続くよ!
クリアデータをセーブしてロードすると、えっ深夜1時に司令部から呼び出しって…もしかして暗殺依頼とかですか?
ウチそういうのやってないんですよね…
まぁ普通にミッション報告なのでちゃっちゃと報告しちゃう。
「てなわけで…初めての実働隊での任務達成、おめでとー新入りちゃん☆」
「これでお前も立派なミズガルズ実働隊の隊員だ…よくやったな!」
「ああ…」
「心配ご無用☆ペルセフォネ姫の笑顔が守れれば百人力ですよ☆」
「…一応俺たちは荒事担当なんでな。これくらいの戦闘なら想定内だ」
(ま、俺たちが失敗したら自動的に『枝』が発射されるよう連絡は入れておいたがな)
「やったね新入りちゃん!勲章だよ…ってアレ?あんまりうれしくない感じ?」
「まぁ…もういいかって…」
「…貴族崩れのアドバイスだが、こういうのは適当にうやうやしく受け取っておけばいいぞ」
ミッション『ヨルムンガンドを討伐せよ!』をクリアするとマギニアの軍旗が貰えるよ!
性能はこんな感じ!(後撮り)
HP・TP+50に加え全ステータスALL+10は美味しい!でもミズガルズ実働隊ではアクセサリーを付ける奴は既に固定装備化してるんで…宿屋へGO!
アクセサリー装備してない奴は生きた盾なのでこれ以上防御力を下げるわけにはいかないんです…
「人類史上、共通の敵がいなくなった瞬間仲間割れを起こすのが大半だが…この島の人間は相変わらず暢気なものだ」
「ヨルムンガンド並みのお宝が出た瞬間にドカン!と崩壊するかもな…おお怖い怖い!」
「☆わるーいオオカミに食べられないようにね☆」
「…明日からは『ミズガルズのハイエナ』らしい仕事が待ってる、か」
「我らの後始末を己自身でやるとはなんとも奇妙な機会だな…ククク」
「今回はマギニアにもこっちが知られてるし、ヤバそうなブツだけ『なかったこと』にして他は任せるぞ」
「よ~し☆それじゃあ任務も終わったし新入りちゃんの歓迎会、するよ~☆目指せクワシルの酒場!」
「はぁ!?別に要らないし…!!」
「…お前がここに来た時は今回の任務で慌ただしかったからな」
「フハハハハハ!安心しろ、今宵の宴は貴様が主役だ…無礼講というヤツである!」
「今回はマギニアからボーナスが出てるし、遠慮せずジャンジャン飲み食いしろよ新入り!」
「…?」
「今夜は新入りちゃんが主役だからね☆」そう言っていたのに結局主役の自分を差し置いて、外灯の輝く繁華街に向かう調子のいい長髪の男を睨む。
……この歓迎会は彼らなりの『贖罪』なのだろうと冷静な自分が囁いた。
『ミズガルズのハイエナ』『残飯漁り』『調査隊の後始末』と蔑まれ、大義名分の元に手をどす黒く汚す罪人──私もだが──だが、彼らに人の心がないわけではないのは新入りも知っている。
何も知らされず、今まで面倒を見てきたニァに死なれ、復讐心すら理不尽に奪われた仲間への贖罪。
──風が吹く。
流れてきた黒い前髪を乱雑に撫でつけると視界の端で小さな影がうごめく。
新入りの腹くらいの背丈の、貴族のような紫のドレスを纏い、金色の髪を二つに結び、陶器人形のような真っ白な肌の『それ』は新入りがあっと声を上げた瞬間に掻き消え──新入りの耳元で聞き慣れた囁き声がした。
「ニァ……ニァなのか!?」
「…新入り?」
「ニァ!どこにいるんだ!隠れてないで出てこい!!」
「どうしたんだよお前、急に叫んだりして…」
「お前らこそ聞こえないのか!?ニァの声が!」
「どうかしたのかキッド……新入り?」
「新入りの奴、突然『ニァの声が聞こえる』って錯乱しだしたんだよ」
「錯乱だと!?実際に私はこの耳で……!!」
「ぁあ、もういい!どけよ!」
「あいた☆新入りちゃん!?待って~!」
「……まさか、マジなのか?」
……ニァの声はマギニアの外から──街から見えるあの巨大樹から聞こえてくる。
狂気に陥った自分を呼ぶ声を無視して新入りは夜の街を走り抜ける。
「ずっとまってた」
「もうげんかい」
「やっと、かいほうしてもらえる」
人混みの中を手負いの獣のように駆ける彼女を止める者はおらず、新入りはただまっすぐマギニアの出口から身一つで草原へと飛び出した。
夜風が吹き付ける始まりの草原は静寂に包まれていた。
声だけが聞こえるニァを探して幽鬼のように彷徨う新入りの鼻先を不意に嗅ぎ慣れた香りがくすぐる。
「──わたしを、ころしてくれる?」
ほのかに甘く、同時に呼吸を続ければ粘膜から人体を破壊しそうな鈍痛がするニァの──ヨルムンガンドの瘴気の匂いだ。
「……死んだはず、じゃないのか」
世界樹ノ迷宮を突破するとその更に下…第十四迷宮『奈落ノ霊堂』が解禁されるよ!
世界樹恒例のクリア後ダンジョン…第六階層にあたる迷宮で、歴代の要素がクロスオーバーするXでは第六階層の鬼畜なモンスターたちの悪夢の共演が楽しめる…!
そしてXもⅢ同様表ストーリークリアしたら問題が片付くわけじゃないタイプの世界樹の迷宮なので、謎の声の主を追って裏ダンジョンへ突入しましょ~!
他にも表ストーリーをクリアすると小迷宮『極寒の地底湖』と『幻惑の森』も解禁!多分どっちかがオリバーとマルコが言ってた迷宮かな
どちらもすぐに行けるけど幻惑の森は奈落ノ霊堂後半レベルの難易度なのでイベントマークに釣られず奈落ノ霊堂を探索してから行くべし。
極寒の地底湖は頑張ればクリア直後でも行けるはず!
ヨルムンガンドって蛇なのかドラゴンなのか分からない見た目してるけど世界樹では羽の付いたカヌーでかい蛇でいいのかな
そして、ヨルムンガンドの素材からはターミナスブーツ(靴・DEF+28・MDF+28・炎・氷・雷耐性↑)が出来るよ!
性能はこんな感じ!属性耐性はかなり嬉しい!
ミズガルズ実働隊には属性ガードがデフォルトで無いので欲しい…かもっ
ブロート!死んでないで早くヨルムンガンドを復活させる作業に戻るんだ!