『BOSS - 氷の剣士レン＆呪い師ツスクル』

グランドカバーのメモ

コロネット 「…やっぱり、お前らの中では”バカな冒険者の一人”程度で…その家族の事なんかそもそも記憶するに値しないってことか」

ウェルナ 「コロネットさん…？」

──これまで自分たちを手助けしてくれていたレンとツスクル。 彼女たちは執政院に命じられ冒険者たちを始末していた。
確かに彼女たちに怪しい部分がなかったわけではない、だがあまりにも衝撃的な事実にウェルナたちも一瞬硬直してしまうが一歩前に歩み出る男が一人。

コロネット 「覚えていないみたいだから、改めて自己紹介してやるよ──俺はコロネット。 十年前、お前らに殺された冒険者の弟だ」

その言葉にレンがわずかに肩を揺らし、背後のツスクルは「…やはりあの時殺しておくべきだった」と吐き捨てる。

──コロネットの表情はこれまでウェルナたちが見たことも無いような、ただ怒りと憎しみだけが残りそれ以外のあらゆる感情がそぎ落とされた修羅の無表情だった。

そして──その場の誰もが反応するよりも早く、弓使いの青年は歯を食いしばるとつがえた矢を引き絞り戦いの火ぶたを切った！！

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BOSS - 氷の剣士レン＆呪い師ツスクル

挑戦Lv	50	全滅回数	0

ステータスとスキル

氷の剣士レン

使用スキル
ATTACK	敵単体に物理属性攻撃	依存部位：-
初代は斬・突・壊属性にピンポイントで耐性があるアクセサリーが存在せず、敵が使う物理攻撃力が何属性なのか分からない。 なのでここではひとくくりに『物理属性』と記載する。
踏み袈裟改	敵全体ランダムに3～6回の物理属性攻撃	依存部位：脚
同一対象にヒットするタイプの多段攻撃スキルで、レンの必殺技とでも言うべきスキル。 …なのだが未使用。
息吹改	味方全体のHPを240回復	依存部位：頭
新1の超絶強化されたバージョンしか知らなかった・使用時にはツスクルが既に撃破済みなのもあって拍子抜けした。 瀕死になるとこのスキルばかり使用するので最後の方はずっと息吹改ばかり使用してそのまま…
居合の構え	自身に『居合の構え』を付与。素早さUP防御力DOWN	依存部位：腕
1ターン目に使用、以降も効果が切れると高確率で使用する。 持続ターンはこちらの使用する『居合の構え』と同じっぽいのでタイミングを合わせると分かりやすい。
首討ち改	敵単体に物理属性攻撃+即死付与	依存部位：腕
ダメージも高く即死効果が厄介。 でも耐えられないわけでは無いので即死しなければ問題なし。
抜刀氷雪改	敵単体に物理属性+氷属性攻撃	依存部位：腕
初代では珍しい複合属性の敵専用攻撃スキル。 雑感は上記『首討ち改』と同じく耐えられるからどうって事ない。

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呪い師ツスクル

使用スキル
ATTACK	敵単体に物理属性攻撃	依存部位：-
今回はずっとスキルしか使わなかったしほとんど使ってこないのかも。
弱法師の呪言	敵全体に攻撃力DOWN付与	依存部位：頭
効果はこちらが使用できる『力祓いの呪言』と同じ。
封の呪言：頭首	敵全体に頭封じ付与	依存部位：頭
封の呪言：上肢	敵全体に腕封じ付与	依存部位：頭
範囲が拡大しているがこちらの使う同名スキルと効果は同じ。 幸い脚だけは封じてこないので攻撃を回避出来るのは嬉しいポイント。 特にレンジャーだと恩栄がある。
バインドボイス	敵全体にスタン付与	依存部位：頭
禍神の呪言	敵全体に麻痺・混乱・盲目・睡眠・呪い・テラー付与	依存部位：頭
未使用。 それよりもバインドボイスのイメージが獣王ベルゼルケル（Ⅳ）で固定されてるのでツスクルのイメージ変わるな…

参照：世界樹の迷宮wiki

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Lv50でボス撃破！！

初代だとツスクルしかドロップアイテムが無いんだねえ

ステータスとスキル振り

ウェルナ

ヘッドバッシュでツスクルの頭を封じることに専念する。
カースメーカーは頭を封じてしまえばただのカカシになる・でもレンに対する有効打は持ち合わせていないのであとはスタンスマッシュでお茶濁し。
そしてレンに執拗に首をふっ飛ばされたのが見どころ、ウェルナーっ！！

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ラージュ

レンは居合の構え（速度UP）を使用するがドレインバイト、トラッピング共にどちらも先手が取れるので使用はお好みで。
でもレンの首討ち（スキル）を耐えてトラッピング（約500ダメージ）で反撃するのは怖いってラージュ…普通人間って首切れたら死ぬんですよ？

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だいがくせい

オドろいたねェ ボウヤ 奇しくも同じ構え（居合の構え）だ…
それは置いておいて向こうの首討ちは結構決まるけどこっちは全然決まってくれなかった（即死△なのに！）ので頭を封じられたツスクルを優先して狙う。
それとレンの使用する居合の構えはこちらと同じく3ターンなので、こちらが構え直すと相手も同じく構え直す（＝攻撃してこない）と目安に出来る。

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コロネット

トリックステップさえ維持されていれば相手の攻撃をある程度回避できる。
特にコロネットに関して言えば連の使用する抜刀氷雪改（スキル）は全回避、バステもほぼ回避していたのでやる気が伝わって来たのがいい…
もちろんダブルショットやサジタリウスの矢のダメージも頼りになる。

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アネモー

ツスクルが弱法師の呪言（スキル）攻撃力を低下させてくるので猛き戦いの舞曲の維持が最優先、手が空いたら癒しの子守唄を付与しておけば回復の手間が減るよ。
今回は幸いにも頭を封じられることはなかったのでアイテムで仲間のケアに回るが吉。

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グランドカバーのメモ

──戦場を制したのはグランドカバーだった。
橋の上では渾身の一撃を受け意識を失ったレンとその近くで大きな負傷に呻くツスクルが転がっていた。

…磨き抜かれたナイフを携えたコロネットが二人の方へ歩き、意識のない女剣士の胸ぐらを掴む。
彼が何をしようとしているのか、それを理解したツスクルは真黄の瞳を大きく見開くと咳き込みながら必死に這いずる。
だがコロネットは何も言わない。 すでに呪言を唱える事も出来なくなった少女の悲痛な声を聞いても何の反応もしない。
その顔はまるで──ナイフが振り下ろされようとした瞬間、ウェルナはコロネットの手ごと抱きついて叫んでいた。

コロネット 「！？──」

ウェルナ 「ダメ！コロネットさん！コロネットさんまで人を殺したら”この人たちと同じ”になっちゃうっ！！」

コロネット 「──だからどうした！！俺はこの日を、姉ちゃんの仇を討つためだけにここまで来たんだ！ なのにこいつらを……殺すなだと！？ふざけるなウェルナ！！」

ラージュ 「…ふざけちゃいねぇよ。 今のてめぇ、本物の殺人鬼みたいな顔(ツラ)してんぞ」

ぐぐ、と振りほどこうとしたコロネットの腕を更にラージュが掴んで止める。
ラージュの声は今までになく静かで──コロネットの全身に怒りの熱が溜まっていく。
こいつらが姉の無念を、自分の憎しみを分かっていない。 十年を賭けた復讐がどれほどの物なのか、十年ぶりにこの罪人たちの顔を見た時どれほどその命を終わらせてやりたいと切望したのか、分かられてたまるか。

ツスクル 「……やめて！レン、レンだけはどうか…殺すなら私を殺してよ！！」

コロネット 「！！──お前、この期に及んで！」

──もう我慢できない、そこまで言うならまずはお前から殺してやるよ。
自分でもそう口走ったかどうか分からなくて、振りほどかれた仲間がなんと叫んでいたかも聞こえなくて。

そのままコロネットはツスクルの首を掴んで恐怖と涙にぬれた瞳を覗き込みながら凶器を振り上げ──瞳に十年前にクローゼットの隙間から見えた”殺人犯”が映っていた。

……それなら、目の前の”怯えているコイツ”は誰だ？

コロネット 「……クソがっ！！」

──握りしめていたナイフが銀の線を描いて奈落へ落ちてゆく。
解放されたツスクルは「レン！」と泣き叫ぶとすぐさま倒れた女剣士を抱きかかえ、意識を取り戻した彼女に抱き着いてワンワンと泣き出す。
まだ意識朦朧としているレンだったが近くにいるコロネットと相棒の尋常ではない様子に察したのか、観念したように小さく「すまない」と呟く。
……その言葉にコロネットは何も言わなかった。

コロネット 「……俺はお前らを絶対に許さない。 だから、二度と俺と”俺の仲間たち”の前に姿を表すな……次は殺す」

──コロネットはそれだけ言うと、駆け寄ってくるウェルナやアネモーを無視し橋を戻って行った。
そして二度と彼が振り向く事は無かった。

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だいがくせい 「──じゃっで！ないごちコロネットの復讐を邪魔したァ！？ 姉貴の仇なんじゃろ！？それを止(と)むっなんちどげな神経しちょっんだおまんは！？」

ウェルナ 「だって！あの時のコロネットさんの顔！……二人を殺したらきっと空っぽになっちゃうって思ったの」

モドフスカ 「…確かに、あの剣幕は私たちが普段知っているコロネットさんではない。 あの二人はもう邪魔してこないでしょうけども…厄介ね」

モドフスカが”厄介”と口にしたのはアネモーが調べてきたスクラップブックだった。

──エトリアの長ヴィズルに言われしばらく冒険者活動を休止していたアネモー。
その中で彼女は十年前、コロネットの姉殺しについて調べていたところある一つの事実に辿り着き、そして今その予想が真実味を帯びてきたのだ。

アネモー 「コロネットのお姉さんは今でいう第五階層まで到達していた──そして今回の件、彼女の暗殺を主導したのは紛れもなくヴィズル様よ……どうしてヴィズル様がそんな酷いことをしたのか分からない、でも…」

ラージュ 「今ヴィズルは世界樹の迷宮の中にいる。 とっ捕まえてぶん殴れば全部吐くだろ」