30.落ちる!下へ上へ迷宮探索
2023/11/07
前回のあらすじ
クジュラやオランピア、他の冒険者ギルドから贈り物を貰ってハッピーアモロ観光局!

ヨグ「不穏ですねぇ」

トコ「虎穴に入らずんば虎子を得ず、アマラントスはすぐそこです!」

アモロ「あ、穴だ。奈落の底まで続いてるのかな?やっほー!」

テオドラ「それっ…石の落ちた音からして大体1フロア分の深さがありそう」

八十「この箇所だけ絵柄が違いますね」

アモロ「ザイフリート様柄!?」

トコ「どうやらここだけ昔の壁が露出しているみたいですね、この絵は昔の人でしょうか」

テオドラ「地図にメモしておこう、後で役に立つかもしれない」

八十「右の個体は確か強い奴でしたよね、ここでは他の魔物同様うろついているみたいです」

ヨグ「強力な相手も増えてきましたし、神殿の深部に近づいている実感が湧きますねぇ」
新たなフロアに降り立ったので一旦街へ帰還…
海都

テオドラ「巨人の遺跡方面の海域ね」

アモロ「あそこって海のミルクが大繁殖してるんだよな、網を降ろしたらもうビッシリ付いてるんだよ!」

トコ「航路が増えて様々な商品が並ぶようになりましたね。蛇酒、エイの干物、よく分からないキノコ…」

ヨグ「店主さんでも仕入れを見誤ることがあるんですねぇ」

八十「星?」

ヨグ「アーモロードは天体観測向きの土地で占星術が普及しています、昔から星は身近な存在としてあったのですよ」

トコ「言われてみれば深都や元老院でも星のモチーフをよく見ますね」

テオドラ「冒険者の死か」

ヨグ「私たちに出来るのはその間際まで精一杯夢を追いかける事ですかねぇ」

アモロ「そう言えばこのクエストずっと貼ってあるな!なんでだろ?」

トコ「最近は樹海に入る前に冒険者ギルド講習会を受ける事が推奨されていますね」

八十「講習会…白兎さんが駆り出されているアレですか」

テオドラ「書類の整理やクエストの破棄に解散手続き…大変ね」

アモロ「サンキューギルド長!安心して死ねるぜ!」
ギルド長「…話聞いてたか?」

トコ「そういえば私たちが釣り上げたダイマオウイカはどうなったのでしょうか?」
港の主「確か海洋研究院の方ではく製にされたはずだよ」

ヨグ「はく製…」
深都

テオドラ「まあ、うん」

アモロ「任せとけ、ザイフリート様に代わってお仕置きしてやるぜ!」

トコ「フカビトのことは私たちにお任せください」

八十「倒せているので無茶ではないですね」

ヨグ「どういう理論なんですか…」

アモロ「オレも助太刀するぜ、オランピア!アーーーーーーッ!!」

テオドラ(レーザービームで丸焼きにされてる…)

八十「ふむ」

アモロ「この穴の下ってどうなってるんだろうな、ちょっと飛び込んでみたいな」

トコ「怪我しそうですよ?」

ヨグ「また階段ですね、このフロアは連絡橋のような場所だったのでしょうか」

テオドラ「通路が多いしそうだと思う、落とし穴が開いてるのは勘弁してほしいけど」

アモロ「新しい階だぜ!でも行き止まりっぽいな」

八十「はずれでしょうか」

アモロ「でも宝箱があるぜ!フカビトのお宝かな?」

テオドラ「こんな所に隠してあったのね、お宝」

ヨグ「単純に考えて蒐集王は深海の神殿へ侵入して隠したってことですよねぇ…凄い方ですね」

アモロ「なんだかヤバそうな鎧のお化けだな、でもオレにはこれがあるぜ!」

トコ「先手を取ってしまえばこちらの物ですわ」

ヨグ「トコさんと災いの巨神さまさまですねぇ」

テオドラ「どんな剣の使い手でも混乱すればどうとでもなるものね」

八十「亡霊になっても戦えるのが羨ましいです」

テオドラ「そ、そう…」

八十「先ほどの通路はこの落とし穴で繋がっていたんですね」

テオドラ「そう言いながらなんで飛び込んだ」

トコ「フカメディウムの目玉から不思議な気配がします、持って帰ってみましょう!」

ヨグ「目を抉り出すなんて意外と残酷ですね…」
ちょっとドロップ率低めな術師の赤眼からは英知のピアス(アクセサリー・TEC×5)が作成できる。
素材が素材だしヨグにデザイン的にも実用性も似合いそうだなー

アモロ「いちいち階段から降りるのもめんどくせぇ!飛ぶぞ!」

テオドラ「もっと命を大事にして」

トコ「でも落とし穴の位置によっては上で分断されていたエリアへ下から行くことが出来ますね」

ヨグ「確かに、危ないですけど。受身の練習が必要な迷宮ですねぇ」

テオドラ「ここの壁も一部だけ図面が違う」

アモロ「なんだろ?入口の方にあった壁画の仲間か?」

八十「この輪の大きさ、どこかで見たような気がします」

ヨグ「もしや…」

トコ「銀のリングが鍵になっていたのですね、面白い仕掛けですわ」

テオドラ「出てきた箱の中身も無事そうだし良い拾い物になったわね」

ヨグ「あの大きな影、ここからでも聞こえる鼻息、間違いないですねぇ」

アモロ「オウッオウッ!」

八十「敵ではありませんでしたね」

トコ「テオドラ様、大丈夫ですか?先ほど魔物に噛まれていましたが」

テオドラ「大丈夫、でもどうしてこう狙われるんだ…」

アモロ「あっちからアロマみたいな匂いがするぜ、うーんグッドスメル!」

トコ「…この香りどこかで」

ヨグ「この香りは間違いありません、アマラントスの香りです」

テオドラ「という事はこの広間のどこかにあるのね、手分けして探そう」

アモロ「コラッ!大事な儀式の間に住むんじゃない!右の奴は火を噴くな!」

トコ「アマラントスを燃やさないで下さいね!」

八十「魔物も退けましたし捜索を再開しましょう」

八十「ありませんね」

アモロ「無いな~そっちは?」

トコ「…あ!」

トコ「白く輝く枯れない花、これがアマラントス…!」

ヨグ「これでミッション達成ですね。個人用に何株か持って行きましょう…」

トコ「…」

テオドラ「何か気になることが?」

トコ「ええ。アマラントスの花の香りが姫様の香りとそっくりなんです。でもこの花は王家の森にも姫様の部屋にも無かった。
・・・この真相を確かめるためにも元老院へ向かいましょう」

トコ「フローディア様、約束のアマラントスをお持ちしましたわ」

アモロ「へっへっへっ…コイツは上物ですよ」

八十「ヨグさんが何株か持ち帰っていましたね」

ヨグ「シーッ!!」

テオドラ「な、投げ渡しか」

トコ「あんなに慌てたフローディア様は初めてです…」

八十「ヨグさん、私にも後でアマラントスを分けて頂けませんか」

ヨグ「構いませんけど…内緒ですよ」

トコ「・・・」

トコ「姫様、失礼を承知で質問があります。…姫様はいつからアマラントスを服用していたのですか?
私の記憶だと元老院の庭園にも王家の森にもアマラントスはありませんでした。
なのに私の知っている姫様は芳醇でまったりとした、アマラントスの香りを纏った方でした。
どうして地上の姫様が海底の花と同じ香りを纏っているのですか?」

アモロ「え?…たしかに!」
グートルーネ「…よく気が付きましたね、その疑問にこれから答えましょう」

トコ「な…」

アモロ「な、なんだってー!?じゃあアンタは百年前のグートルーネ姫その人だっていうのか!」

テオドラ「王家の女性は代々グートルーネを襲名する、その理由はこのためか。
襲名制なら同じ名前の人間が長期間にわたって存在しても怪しまれないものね」

ヨグ「そして王家が表立って行動できない分を元老院が補う…
共和制と王制が両立していたのはそもそもトコさんのように内側で癒着していたからでしたか」

トコ「グートルーネ姫様…全てはこの為だったのですね。
元老院の政策や冒険者の迷宮探索、クジュラ様やフローディア様の働きのその全ては愛する人の為…」

ヨグ「強い思いの為せる業ですねぇ」

アモロ「あーん世界樹のばかー!」

ヨグ(当たり前ですが、人が我が神に楯突こうだなんて烏滸がましいにもほどがあります…)

トコ「泣かないで下さい…」

テオドラ「これまでやって来たことはあまりに身勝手だけど、彼女が望むのは人として当然の…愛する想いか」

トコ「迷う事なんてありませんよテオドラ様!愛は何にも勝るもの!私たちにお任せ──」

トコ「クジュラ様!?」

アモロ「宝くじが当たったのか!?」

アモロ
「えーーっ!!ザイフリート様がオレの職場に~~!!?」

八十「なんと、向こうから出て来て頂けるなんてまたとない好機ですね…!」

ヨグ「転移装置?」

テオドラ「古代文明では移動手段として人や物を特定の位置へ転送する機械が存在したと聞いている。
身近な例で言えば樹海磁軸や大海磁軸の亜種よ」

トコ「姫様…」

八十「テンイソウチが地上と繋がっていた場合、誰にも知られる事なく潜入・襲撃できますからね」

アモロ「つまり転移装置がザイフリート様の部屋に繋がっていれば…古代文明サイコー!」

トコ「いつでも準備できていますよ?」
フローディア「あんたは慣れたのかもしれないけどね、今のあんた達血と泥だらけだよ」

トコ「・・・ああっ!!忘れてました!」
今回のギルドカード - なし

アモロ「元老院、グートルーネ姫の真の秘密を知ったアモロ観光局。
しかしザイフリート様とその部下たちが深洋祭祀殿奥の転送装置へ向かっているとの情報が!
このまま放っておくわけにはいかない!深洋祭祀殿の最下層で一体何が待っているのかーっ!?」

白兎「海の底に繋がる門とか嫌すぎるんだけど!?」