インターミッション
王立レムリア科学研究院。
世界の終わりに瀕してなお、島の中央で稼働し続ける人類最高峰の研究施設だ。
白い研究室には無数の機材とエネルギーポッドが並び、淡い緑の光を放つ『ユグドラシル』がポッドを満たしている。
……この研究室の室長である私は同僚たちの最終チェックの声や周囲の環境にぼんやりと耳だけを傾けつつ、大量のコードと機材に繋がれた蒼翠に輝く美しい宝玉を調整していた。
「コア、異常なし。ハードは大丈夫そうだが……やはり中身か」
指先でコアを突くと相変わらずツルリとした滑らかな質感が返ってくる。
「今日こそは目覚めてくれるだろうか」と一抹の期待と不安を覚えてしまうが、自分の両頬を叩き弱い心を追い出してチェックリストに戻った。
(いいや……いずれ訪れる危機からレムリア王国を守るには、必ず『ベータ』が必要になる)
今の人類世界は、すでに滅亡の瀬戸際にある。
汚染と争いにより住める土地は失われ、唯一無事だったレムリア島は、世界に垂れた一本の〝蜘蛛の糸〟に過ぎない。
その〝糸〟に人々が群がれば、救われるどころか糸ごと切れて共倒れするだけ。
──最悪の未来を避ける為にレムリアの王は国防プロジェクト『フェンリル』を立ち上げ、私たち科学者は国と人類の命運を託す存在を生み出す事になった。
しかし開発の進捗は芳しくなく、時間切れが迫る中、私たちはここ数年ずっとあるかも分からないゴールを目指して走り続けているような、焦燥感と無力感に苛まれていた。
「室長! 各部、起動準備完了です」
「了解……それじゃあ、■■■■■年十二月三十一日。只今より第一八八二回目の『フェンリル』起動試験を行う。責任者は私、■■■■だ」
「……エネルギー供給開始!」
私の合図と共に燃料管理担当の職員が端末を操作すると、『フェンリル』に向かってユグドラシルが注ぎ込まれる。
すぐにコアは濁った色からまるで美しい宝石のように蒼翠色に輝き始め、研究員たちの間から驚きと歓声が広がる。
──行ける。
そう思った直後、ポッドの一つから大きな破裂音と白煙が上がった。
同僚の悲鳴と共にモニター上をエラー通知が埋め尽くし、安全装置がコアとポッドを強制停止させる。
先ほどまで期待に満ち溢れていた室内は一瞬にして静まり返ってしまい、どこからともなく徒労のため息が聞こえた気がした。
肩を落として嘆く同僚を励ましつつ、私もカメラを止めてコアを確認しに向かう。
「あら? ちょっと待って下さい室長」
……そんな私を一人の職員が呼び止めた。
手招きする彼女の方へと踵を返すとモニターには電源を切ったはずのコアがまだ起動していると表示されており、私たちは首を傾げる。
「ユグドラシル供給も切れたし、セーフモードは働いているみたいなんですけど……」
「ふむ、どういうこと──」
──突如、停止したはずのコアが先ほどよりも遥かに強く激しく輝いた!
「なっ⁉ 何が!」
部屋中の機材が一斉にガタガタと揺れだし、天井の照明が不規則に明滅を繰り返す!
中央の蒼翠のコアは目を焼かんばかりにギラギラと光り輝いており、高エネルギー反応特有のプラズマが何度も走り、思わずたじろぐ。
咄嗟に職員の一人が壁際の緊急停止ハンドルを強く下ろしたが、手応えが異常に軽くコアの暴走は止まらない!
「そんな、強制停止できません‼」
「カメラアイ起動、論理回路起動、エネルギーを急速に取り込み中!」
それどころかまだ壊れていなかったタンクからもユグドラシルが吸い上げられ、そしてコアから青白く輝くエネルギー体らしき触腕が一本ズルリと飛び出した!
「へ、変形機構、起動⁉」
「っ『変形機構』はロックされているはず⁉」
続けて二本、三本と伸びるその先端には精巧な五つの指が形作られており、コアを包み込むように更に大きな胴体らしき物体が形成される!
ありえない挙動、まるで〝意思〟があるような──。
「すぐに実験を中止! 防衛部隊に連絡を──」
「いや連絡は不要だ! これは……‼」
パニックに陥る科学者たちの前で『フェンリル』は急速に〝人間の身体〟を作り出す。
腕、足、胴体、首、頭、顔とみるみる内に変形するフェンリルの姿に最早実験の可否はどうでもよく、私たちはただ目の前で暴走する『それ』を固唾を呑んで見守るしかなかった。
……そして、フェンリルは胸に宝玉が埋め込まれた幼い人間の子供の姿に変身した。
「フェンリルが、人型に……⁉」
人間の子供に変形したフェンリルは地面に四つ這いになったまま、しばらく自分の手や足を観察していたが、やがて顔を上げると私の顔を青い瞳でじっと見つめて、唇を動かす。
……こんなのは想定外だ!
「は……て……」
「⁉ 動いたぞ」
「! やめろ、撃つな!」
フェンリルが動いた瞬間、背後の研究員たちから恐怖の悲鳴が上がり、緊張が高まる!
咄嗟に私は護身用の銃を抜いた同僚の銃身を掴んで下げ、自分の後ろに庇った!
だが、こちらへ向かってくるフェンリルの歩行はぎこちなく、まるで人間の赤ん坊のようにヨタヨタと体格に合わない下手な歩みで迫ってくる。
口から漏れ出る言葉も何かを伝えたそうにしているが、聞いている方がもどかしくなってくるほどに拙い。
(……重心制御がなってない、さすがに知識だけでは歩けないのか?)
──何かが奇妙だ。
そう感じた直後、フェンリルの身体がぐらつきそのまま白い床へと倒れ込む!
「っ危ない!」
「室長!」
フェンリルが転びかけるのを見た私は咄嗟に前へ飛び出し、ユグドラシルで出来た小さな体を受け止める。
「マズイ! 強制停止を……」
「いや待て! 攻撃・出力全てオフだ!」
今度こそ大惨事が起きるかもしれない、と判断した研究員が銃を掲げるが三度止められる。
一体なぜと憤りを隠しきれない様子の研究員が見たのは、フェンリルの起動状況──攻撃系の機能がすべて〝自発的〟にオフにされ、疑似人格の感情が『友好』と表示されたモニターだった。
……フェンリルを抱きかかえた私は恐る恐る瞼を開ける。
私の身体に外傷はなく、腕の中の少年は青白い燐光を放つ瞳をまんまるにしてこちらを見上げていた。
「プログラムにない行動をとってしまい、ごめんなさい。皆さんを怖がらせるつもりはありませんでした」
「……お前、フェンリルなのか?」
子供っぽいたどたどしい声色と口調をした彼は私とその後ろに控えている同僚たちを見渡し、二、三度口をぱくぱくさせてお辞儀する。
「はじめまして。私は万能型対人兵器『フェンリル』の初号機、付けてもらった名前は『ベータ』です」
『ベータ』と名乗った少年は「驚かせてしまい、申し訳ありません」と続けた。
……その顔は無機物特有の無表情だったが、どことなく罪悪感を抱いているようにも見える。
私は彼にバレぬようにちらりと背後に目をやると、同僚たちが首を縦に振って話を続けるよう促してきた。
……時間を稼いでいる間に彼らが何らかの手段を用意してくれる事を祈りながら、私は改めてベータに向き直る。
「あー、自己紹介ありがとう。ベータ」
「名前で呼んで頂けて、とても嬉しいです」
「それで、能動的にプログラムを無視したという話だが……どうしてそんなことを?」
私は少しずつ後退りしながら、先ほどのベータの行動──あらかじめ設定された起動プログラムを無視し、ロックされているはずの機能にアクセスし、自らの判断で行動した──その意図を問いかけた。
少年は少し考え込むような素振りを見せ、やがてはにかみながら答えを口にする。
「……みなさんにお礼したかったから、です」
「お礼?」
……ベータが命令を無視してまで私たちに伝えたかった事、それは〝感謝〟だった。
予想だにしない主張を咄嗟に飲み込めず、私は片眉を上げて復唱する。
「皆さんが私を見て、名前を呼んで、何度も話しかけてくれた」
「でもどうすれば私の気持ちが伝わるのか、分からなかった……皆さんと同じ形なら、近づける気がしたんです」
単なる兵器として生み出された存在、これから数多の命を奪う事になる武器。
そんな彼がプログラムに逆らったのは自分の為ではなく、自分の創造主たちへの感謝を表現する為。
人の姿を真似したのも、お礼が言いたかっただけ。
「……そのためだけに?」
「はい」
私の問いかけにベータはこくんと頷く。
「皆さんのように喋って、歩いて、手を繋いでみたい……そう思ったんです」
自分の手足を温かな眼差しで眺め、触れるベータ。
その目はプレゼントを貰った人間の子供と同じ幸せの輝きを堪えているものと同じに見えた。
……私たちの数年間の苦悩は、単なる兵器以上のものとなって私たちの前に現れたのだ。
「そうだったんだな……フェンリル、いや、『ベータ』」
「はい」
私はベータの頭にそっと指を触れさせる。
手のひらに伝わるユグドラシル製の髪の毛は本物の髪と同じ質感をしており、温もりだけがない少年の頭を私はまるで我が子を褒めるかのような手つきで撫でる。
ベータは機械らしくまばたきもせずに私をじっと見上げており、私の方を同僚の一人が軽く叩いてきた。
「プログラムを無視するのはアレだが……変形能力も機能しているし、AI部分も文句なしに完璧だ」
「てことは……フェンリル初号機、起動実験完了ですか⁉」
「そうだな! あー! 肩の荷が下りたぜ!」
思いきり両肩を回して喜ぶ同僚に私たちは失笑しつつ、胸の中に収まっている少年に白衣を貸してやる。
着せられた白衣を不思議そうに触る彼に、誕生日のデータも教えてやろうと考えながら、私はずっと点きっぱなしだったビデオカメラの録画スイッチを切った。
1
……最後のマッスルフライを倒したオルヴェは一息つく。
アルゴノーツの冒険は、リーダーの少年オルヴェの剣が刃の半ばから真っ二つに折れた事実を受け入れる事から始まった。
「信じられない! なんで剣が折れるのよ⁉ 精錬された鉄よ⁉」
「オレだって分かんねぇし! だっていつもと同じように振っただけなのに、床にぶつかって、そしたら」
「折れたんだな。全く、てめぇの力加減はどうなってるんだよ」
「うっ……」
オルヴェは仲間たちの容赦のない指摘に反論しようとしたが、核心を突かれてわなわなと震えるしかなかった。
半分から折れた剣の軽さを持ち主であるオルヴェが一番理解しているし、ギラギラした刃こぼれは無謀な戦いに挑んだ己を咎めるように光っている。
故郷を無計画に飛び出し冒険を始めたばかりの彼らに予備の剣などあるはずもない。
先ほど助けた少女『ビルギッタ』は医術師《メディック》……その武器は杖であり、戦闘は自己申告するまでもなく不得意である。
そんな彼女がアルゴノーツに同行しているのは、ひとえに遺跡の中に消えた〝妹〟を探す為だった。
「す、すみません……助けてもらった上にライカを探してもらっているのに……私も戦えればよかったのに……」
「気にしないで。剣のことはあのアホの自業自得なんだからあなたは一切悪くないわ」
「そもそも、わたしたちがビルギッタちゃんの妹さんを探そうって決めたんだから全然悪くないよ!」
「ふん!」
群れる女子たちにオルヴェはそっぽを向き、自分への小言を発するアリシアから離れるとけがの手当をして回るエドの方へと擦り寄った。
……彼の主武装は両手のスマイトシールドなのだが、聖騎士《パラディン》しかり城塞騎士《フォートレス》しかり、盾職というのは|戦鎚や剣《サブウェポン》を携行している事が多い。
エドは近寄って来たオルヴェを治療しようとするが彼の目的が自身の盾の内側だと気づくや、苦笑いを浮かべて首を横に振った。
「貸してあげたいのは山々なんですが……アリシアちゃんに怒られちゃいますからね」
「……ヴィーザル、」
「折ったらてめぇの腕の骨も折る、イリスのもダメだからな」
「うぐぐ」
頼みの綱であるヴィーザルに見捨てられ、もはやオルヴェには呻きながら歯噛みする事しかできなかった。
和気藹々と出発し始めた仲間たちを最後尾に回されたオルヴェが恨めしそうに見つめていると、ビルギッタがそっと近づいてきて肩を叩いた。
……彼女が差し出してきたのは途中まで線の描かれた羊皮紙と筆記用具だった。
「あの、もしオルヴェさんがよかったら一緒に『地図』を描きませんか?」
「地図?」
「武器は壊れちゃいましたけど地図描きなら武器が無くてもできますし……地図があれば後々役に立つかもしれません」
余計なお世話だったらすみません、とビルギッタはおずおずと羊皮紙を差し出してくる。
今の素手のオルヴェに断る理由もないし、探検しながら地図を描くなんて初めての経験だ。
礼を言ってオルヴェが素直に羊皮紙を手に取るとビルギッタは嬉しそうにはにかみ、地図の描き方を話しながらゆっくりとした歩調でアルゴノーツの後ろをついて行く。
植物に侵食され原型を失いつつある遺跡は思ったよりも広大で迷路のように入り組んでいた。
更に先ほどのような狡猾で強力な魔物が多く生息しているらしく、新米冒険者であるアルゴノーツには一戦一戦が綱渡り状態だった。
狭い通路での戦いはパーティ内で一番の実力者であるイリスが全力を出せないし、盾役のエドを無視して後列が狙われる事も頻発した。
それでも先に進めていたのは薬師であるビルギッタの支援や若さゆえの戦闘への慣れ、幸運もあっただろう。
そんな彼らに後ろから声をかけつつ、オルヴェも剣が無いなりに素手でビルギッタと自分に近寄って来る魔物と戦っていた。
「……止まれ」
「ん?」
迷路のような道を抜け辿り着いたのは四方に扉がある広間、その奥の部屋に足を踏み入れた一行はヴィーザルに促されて止まる。
……部屋の奥で何かが光ったからだ。
獣か罠かと息を潜めていると何かに気がついたようにイリスが光の方向……正面の壁を指差した。
「あっ! 手形みたいなのがあるよ!」
見上げてくる少女の言葉に従い近づいてみると壁の中央部に人の手形があった。
他の柱や石畳の隙間と同じ青い線で構成されていたが汚れもコケも無く、指紋らしき渦巻まで表現されていた。
「何でしょうか、これ」
「なにかの目印かしら、ってオルヴェ! 勝手に行動するのは」
「おぉ! 見てくれみんな!」
手形を観察するパーティからオルヴェがふらりと離れて部屋の隅でしゃがみ込む。
……ご機嫌にスキップしながら帰って来た少年の手には〝一振りの剣〟が握られていた。
両刃の片手剣には豪華な飾り彫りが施されており、剣の柄近くには青緑色の宝石が埋め込まれている。
だが全体的に剣は鉄ともつかない石のように鈍い色をしており、武器というよりも儀式用の祭具に近い印象を受ける……が、拾った本人は気にせず鼻をふんふん鳴らしながら剣を大事そうに抱えていた。
「剣があったんだよ! ほらイリス見ろ! オレにピッタリだぜ!」
「よかったねオルヴェくん!」
「だろ! オレの日頃の行いの賜物だ!」
「ただの剣にしか見えないが本当に持っていくのか? ……また折ったりして」
「折るわけないだろ!」
自分事のように小さく跳ね回って喜ぶイリスや、手形を調べていたヴィーザルに軽口を叩かれつつも、オルヴェは誇らしげに剣を見せびらかす。
「なんていうか説明しようがないけどさ、この剣はずっとこの場所で誰かを待っていたような気がするんだよ」
「剣が、ですか」
エドが問いかけるとオルヴェは真剣な表情で剣を見据える。
確かに見てくれはさっき壊した剣よりも頼りなさそうだが、それでも普通の剣とは何かが違う気がする。
磨き上げられた翠の宝玉、偶然とは思えないほど自分にしっくりくる大きさと重さ……そして手に取ったとき確かに手の中で小さく脈打ったのだ。
「……オルヴェ、あなた頭打った?」
「打ってねぇよ! あーもー! いいよ! お前らがなんと言おうがこの剣はオレのだからな! 後で触りたいって言ってもぜってー触らせないからな!」
「それでこっちの変な模様だが……ちょっと面白いものが見れた、ほら」
オルヴェを無視してヴィーザルは壁の手形に自身の手を添える。
──そのまま押さえつけていると手形が強く光りだした。
「わっ光ったよ⁉」
「すげー……!」
「オルヴェは触らないで、壊されたらたまったものじゃないもの」
「……」
眉を歪めたアリシアのあんまりな発言にオルヴェは唇を尖らせてさっき拾った剣を撫でる。
……オレの剣だってカッコいいじゃん、このデザインとか勇者の剣っぽくないか?
きゃあきゃあはしゃいで手形を光らせる仲間たちを遠巻きに見ながら、一人むくれるオルヴェの様子を静かに見守っていたヴィーザルはもういいだろうと手形に群がる仲間たちを追い払った。
「だが光るだけで何も起きない。なんなら、俺たち以外に誰かが手を触れたような痕跡は無かった」
「……こほん、ヴィーザルの言う通りこの模様は手をかざすと光を放ち、一定時間が経つと消える。〝手のマーク〟と〝かざす〟という行為、確実になにかが隠されているんでしょうけど今の私たちにはそれを解明する手段はない」
「まさかライカは……‼」
今にも泣きだしそうなビルギッタの反応にアリシアは首を横に振って茂みの方を見遣った。
「その可能性は低い。光るだけってことは、何らかの条件下のもとで動くと考えられる。あなたの妹さんは台座よりもっと奥に進んだと考えるべきだわ」
「ええっ……それじゃあ早く見つけないとライカちゃんが……!」
「……奥まで入ってないことを祈るばかりですね」
アリシアの言葉にイリスまで泣きそうな顔になってしまい、エドは涙目の二人組の背中を優しく擦る。
「結局収穫はオレの剣だけか……仕方ない、先に進もうぜ!」
「早く行けば間に合うかもしれないからな」
重い空気を切り裂くような熱い声でオルヴェは全員を励ますと背後の扉を指差す。
この場所にいないのなら別の場所でライカは自分たちを待っているのかもしれない。
少年の青い瞳はそう言いたげに強い力で全員を見つめる。
……見つかるまでは分からない。
そんな希望を胸に秘め、アルゴノーツ一行は広間を後にした。
2
まるで地の果てまで続いているのかと勘違いするくらいに、遺跡はどこまでもどこまでも同じような風景が広がっていた。
ただ今までと違うのは使用できる剣を拾い、オルヴェが戦闘に参加できるようになった事だった。
「オルヴェ、入ったぞ!」
「任せとけっ!」
ヴィーザルの『睡眠の投刃』が肉食コアラの腹に突き刺さった直後、オルヴェが思いっきり剣を振り抜き肉食コアラとその隣の霧吹きスカンクごと吹き飛ばす!
とどめにイリスが魔物の残りを槍で仕留めると、パーティの最後尾で控えていたビルギッタが拍手をしながら駆け寄って来た。
「皆さんすごい連携じゃないですか!」
「まーな!」
ビルギッタからキラキラとした憧れの眼差しを向けられ、オルヴェは歯を見せて笑いながらハイタッチを交わす。
それぞれの技術はまだ稚拙ではあったものの、遺跡の魔物相手には十分な布陣だった。
ヴィーザルの投刃とアリシアの星術で戦場を撹乱し、オルヴェが動けなくなった相手に渾身の一撃を叩き込む。
守りはエドに任せ、仕留めきれなかった魔物をイリスが素早く始末する。
……最初の二、三戦はオルヴェに投刃が刺さっていたりしたが、しばらく戦っているうちにアルゴノーツは滑らかな連携を取れるようになってきた。
「それにさっき拾った剣、折れるどころか刃こぼれすらしないんだぜ!」
「そうなんですか⁉」
オルヴェが自慢げに剣を掲げるとエドが膝立ちのままずりずりとやって来る。
エドにオルヴェが剣を見せてやると同じように仲間たちも寄ってきた。
蒼い剣は何度も遺跡の床にぶつけられたり魔物斬ったというのに、刃にも柄にも宝玉にもヒビやキズらしきものはどこにも見られない。
……奇妙な品ではあったが、オルヴェにとってはそれが逆に伝説の剣なのかもしれないという確信に繋がっていた。
「壊れない剣って、それ本当に大丈夫なの? 呪われてたりして……」
「大丈夫大丈夫! むしろ戦うたびにやる気が出てくるぞ!」
「ふふ、我らがリーダーが元気になってくれて僕たちもやる気が出ますね」
心配するアリシアと対照的にオルヴェが元気になったのを祝うエド。
その近くでは消毒液がしみるのに怯えているイリスと、こちらに気がついて手伝ってくれと目線を送るヴィーザルがいる。
……彼らを見ているとオルヴェの胸はなんだか温かく、心地よいものでいっぱいになる。
剣を見つけられてよかった、オルヴェは改めて心の中で喜びを噛み締めるのだった。
戦っては休憩して、調査しては一喜一憂して、遺跡での大冒険を満喫していたアルゴノーツは遂に新たな広間に辿り着く。
最初の広間よりは手狭なものの魔物の気配がなく閑散としているが、そこには冒険者には嗅ぎ慣れた〝あの液体〟の匂いが充満していた。
「血か」
ヴィーザルは敏感な嗅覚をぴくつかせながら周囲を歩き回ると、その場にしゃがみ込んで検分を始める。
オルヴェが彼に駆け寄ってみると、鼻先に血に濡れた何かを突き出され顔をしかめる羽目になった……毛だ。
「なんの毛だよそれ……」
「汚ぇが毛艶はしっかりしている、魔物の毛じゃないのは確かだな」
「もしかして……わんちゃん?」
毛を見たイリスが呟くと茂みがわずかに動く、まるで誰かがそこいるように。
揺れた茂みをそっとかき分けてみると、そこには灰色と白色の毛をした犬が魔物にバレないように身を低くして潜んでいた。
「ワン!」
「わっ!」
怯えているようだが大きなケガもなく、イリスがフカフカの頭を撫でてやると安心したのか頭を手のひらに擦りつけてくる!
根は人懐っこいのか丸っこい目をした犬は元気よく吠えて、そのままイリスの鼻先を舐めると茂みから飛び出してきた。
「あはは! くすぐったいって! すっごく人懐っこいねぇ」
「お前どこの子だ? こんな所にいるなんて危ないぞ」
オルヴェの少し荒っぽい撫で方にも犬は嬉しそうに尻尾を振り回していた。
そんな中ヴィーザルが犬の首元をそっとまさぐってみると、茶色がかった灰毛の中から出てきたのはかわいらしい木彫りの小鳥が付いた赤い首輪が出てきた。
「やっぱり、首輪があったか。なにか彫ってあるみたいだが……『L、a──」
「ライカっ!」
最後尾にいたビルギッタは犬を見た瞬間、伏せた紫の目を大きく開き、放たれた矢のように一直線に走り出して『ライカ』と呼んだ犬をぎゅっと抱きしめた!
『ライカ』も生き別れになってしまった姉との再会が信じられないらしく、大喜びで顔中を舐め回し尻尾を千切れんばかりに振り回していた。
「ライカ! ああ、よかった……本当に心配したんだから!」
「クゥン……」
……微笑ましい『姉妹』の再会を目撃したオルヴェたちは、まるで時が止まったかのように固まった。
「ええっ⁉ ライカって〝犬〟だったのか⁉」
「はい、そうですよ」
「いやだって『妹』って言ったら、ねぇ……?」
驚愕に震える冒険者たちとは対照的にビルギッタは話が終わるなり慣れた手つきでライカの治療を始めていた。
ライカの首輪にある木彫りの飾りを観察してみると、よくよく見ればビルギッタが付けているペンダントと同じデザインではないか。
「……道理で靴跡も人間の匂いもしないわけだ」
「とにかく一件落着だな!」
「人、いえ犬探しがまさかこんな遺跡探索に繋がるとは思いませんでした」
「そうね……でも、この遺跡ってなんのためにあるのかしら」
喜ぶオルヴェたちとビルギッタを尻目にアリシアは少し離れた場所にあるツルに覆われた石柱に触れる。
欠けはあるが均等に切り出された石畳、隙間からわずかな燐光を放つ石柱。
同心円を基調とするレリーフが彫られた扉の数々。
そして地面に打ち捨てられていた剣と謎の光る手形の模様。
──〝前人未踏の地になぜ人工物が存在するのか?〟
アリシアの言わんとする事はその場の全員も察しがついていた。
「……もしかしたら『司令部』に報告した方がいいかもしれません」
「司令部、ですか」
ビルギッタの放った聞き慣れない単語にアルゴノーツの面々は彼女に近づいて呟きの続きを促した。
……マギニアの目的はレムリア島に眠る秘宝の入手──まずは降り立ったこの島を調査しない事には始まらない。
現在〝報告されている情報〟には獣や大まかな地形の情報はあれど、今回アルゴノーツが発見したような人の手が加わったとしか思えない〝遺跡群〟は未だ発見されていない。
つまるところ、〝世界各地から集められた腕利き冒険者たちが未だ発見した事のない遺跡を、オルヴェたち新米冒険者が見つけた〟のだ。
「世紀の大発見じゃねーか‼ やったなみんな!」
「アホ、喜ぶのはまだ早い。ビルギッタの言う通りまずは司令部に〝報告〟しない限りこの遺跡は俺たちの功績にはならねぇ」
「ってことは早くしないと横取りされるってことか⁉ すぐ司令部に行かないと……!」
「オルヴェくんは司令部がどこにあるか知ってるんですか?」
「知らない!」
「……そういえば私たちはまだ司令部には行ったことがないわね」
慌てるオルヴェや眉間にシワを寄せるヴィーザルやアリシア、どちらの主張も正しいのだが新米冒険者ギルドであるアルゴノーツは司令部へまだ行った事がない。
正確にはこの依頼を完遂すれば紹介できそうだと酒場の店主に教えられたのだが、それでは間に合わないかもしれない。
アルゴノーツ内での意見が分かれる中ビルギッタが「あの、」とおずおず手を上げた。
「司令部なら行ったことがありますし、よければ私が案内しますよ」
「いいんですか? 実際、この遺跡を最初に発見したのは君だと思うんですけど……」
「だってライカを助けてもらったお礼がまだですから」
ビルギッタは首を横に振ると足元で大人しくしているライカの頭を撫でた。
「それに私はライカが走っていった方角へついて行っただけですし、それをいうならライカがこの遺跡の発見者です」
「あ……ありがとうビルギッタちゃん!」
「助かるぜビルギッタ! それじゃあみんなで帰るとするか!」
「アオン!」
感極まったのかオルヴェはビルギッタの手を取ると犬の尻尾のように腕をぶんぶんと振って、仲間たちからストップがかかるまで何度も感謝を繰り返す。
その元気な声に呼応するようにライカがワンと吠え、遺跡に冒険者たちの笑い声が響いたのだった。
……ビルギッタの頼みを解決したアルゴノーツは無事に遺跡を脱出した。
そのままヤギの放牧依頼を出した依頼主のところへ向かい謝罪と説明を行ったところ、むしろビルギッタ含め無事に帰ってきてくれたと安堵し報酬も減らさないでくれたのだ。
気前のいい依頼主にありったけ頭を下げたオルヴェたちは司令部を目指して街を歩く。
石とレンガ造りの長い坂や階段を進むと庶民向けの酒場や冒険者用の店が立ち並ぶ景色から、一泊千エン以上の高級宿や一流の職人が雁首を並べる専門店へと変わる。
その一等地の果てにそびえ立つ巨大な尖塔こそが『探索司令部』、マギニアの街を治める王城であった。
3
「ここが司令部……」
オルヴェが思い切って中に入ると足の裏に柔らかな高級絨毯の触感が伝わり、思わず滑って転びそうになる。
高いアーチ状の天井から柱の一つ一つにまで職人技の光る装飾や絵が施され、奥の巨大な三枚窓からは赤い屋根と段々に広がっているマギニアの街が一望できる。
階級の高い衛兵や職員が忙しなく走り回りながら職務に励み、歴戦の猛者らしき冒険者の姿もチラホラと見え、オルヴェの身体も自然と強張ってしまうほどだった。
「アルゴノーツの皆さん。今回は本当にありがとうございました、報告頑張って下さいね!」
ここまでくればもう大丈夫だと、ビルギッタが丁寧にお辞儀をするとライカもアルゴノーツとの別れを惜しむようにひと鳴きする。
「いやいや気にするなって、困った時はお互い様なんだから」
「うんうん! ビルギッタちゃんもライカちゃんもまたねー」
そして二人は名残惜しそうに振り返っては何度もお辞儀をしながら歩き、イリスたちも彼女らが見えなくなるまで手を振っていた。
「……ここからは俺たちの出番だな」
「さて、冒険者用の受付はどこでしょうか」
エドは前を見据えるとビルギッタが教えてくれた目印を探して視線を巡らせる。
柱や看板に描かれたマークを確認していると柱に吊るされ|はためく《﹅﹅﹅﹅》旗が目につく。
そこに刺繍された紋章はビルギッタから聞いていた司令部の印と特徴が合致していた。
「あれだね! ……オルヴェくん?」
さあ行こう、とイリスがオルヴェに声をかけるが、冒険者用の受付を探しに行ったのかどこにも見当たらなかった。
辺りを見ても、四人で呼びかけても人が多すぎるのかあの無性に元気な声は返ってこない。
また勝手にいなくなったのかとアリシアが頭を抱えつつ周囲を見渡していると、どこかで見たようなオレンジ色の髪をした凛々しい女性の姿が見えた。
間違いなくその人はマギニアの統治者ペルセフォネ・マギニアス姫であり、彼女の周りには衛兵たちが書類や指示を求めてひっきりなしに往来を繰り返している。
……そんな彼女に向かって見慣れた緑髪の少年が今まさに突撃していた。
「ペルセフォネ姫ーーっ!」
「む、汝は……オルヴェだな」
「お久しぶりですっ! 実はぐぇ」
名前を呼ばれたペルセフォネが振り向いた直後、オルヴェは後ろから走ってきたヴィーザルに関節を決められ、心臓が止まりそうな顔をしたアリシアが姫とオルヴェたちの間に割って入ってきた。
「おいなにしてんだアホ‼」
「重い痛い折れる‼ 冒険者受付の代表はペルセフォネ姫だしこっちの方が手っ取り早いだろ⁉」
「申し訳ありませんペルセフォネ姫っ! このバカにはたっぷり言って聞かせるのでどうか……」
「気にするな。彼のことは私もよく知っている」
ペルセフォネは目の前に現れた愉快な一団に笑みをこぼし、あまり仲間を心配させてやるなとオルヴェに手を差し伸べた。
「さて、ここに来たということはなにか要件があるのだろう?」
「えっと! 実は報告があって、オレたちはこの島の北に『遺跡』を見つけたんです!」
「遺跡だと⁉」
遺跡、という単語にペルセフォネが強く反応したのを見たオルヴェたちは先程の遺跡での出来事を報告する。
新米冒険者の初めての大冒険という話自体には興味があるようだが一国の指導者である以上無駄話をしているわけにもいかず、その生真面目な思考に比例するかのように眉間に寄るシワは深い。
オルヴェが「あっ」と思い出したように叫んで懐から少し汚れて丸くなった羊皮紙──遺跡の地図を提出するとペルセフォネの顔は一気に明るくなる。
「遺跡の地図もありますっ!」
「ほう……! 用意がいいな」
「あなた、地図なんていつの間に描いていたの⁉」
地図に驚いたのはペルセフォネ姫だけではなく、オルヴェを監視するように隣に立っていたアリシアとヴィーザルも、信じられないものを見るような目でオルヴェと地図を交互に見る。
「ビルギッタに教えてもらったんだ! 剣と一緒に持っとくのは大変だったけど結構楽しかったぞ!」
「あんなに動き回ってたくせによく無くさなかったな……」
オルヴェがふんぞり返って自慢していると、地図を読み終えたペルセフォネが羊皮紙を机に置いてオルヴェたちを呼び寄せた。
「汝らの話に加えここまで詳細な地図……司令部としてはすぐにでもその遺跡に調査隊を送りたく思っている」
「っ!」
調査隊の話が出た途端にオルヴェの顔が曇り、仲間たちも緊張した面持ちになる。
──〝それ〟を避ける為にせっかく司令部にやって来たのに、こんな結果になるなんてあんまりだ!
見るからに不満げなオルヴェの様子をじっと観察していたペルセフォネは静かに口を開いた。
「……だが、〝あいにく〟腕利きの冒険者も衛兵隊も別の場所を探索していてな」
「!」
「彼らに遺跡の調査を任せれば確実だが、今は彼らの帰りを待つのも時間が惜しい」
「オレたちアルゴノーツに任せて下さいっ‼」
「よろしい。ではアルゴノーツよ、『謎の遺跡』の調査は汝らに任せたぞ」
続く言葉を待ちきれなかったオルヴェは目を星のように輝かせながら、左右の拘束具《なかま》を取り外さんばかりの勢いで返事し、ペルセフォネも少年のやる気に満ち溢れた姿に凛々しい顔をほころばせた。
4
司令部から出る頃には街は夕闇に包まれ始めており、オレンジ色に染まった道をアルゴノーツは軽い足取りで走っていた。
「無事に報告できてよかったねオルヴェくん! でも知らない間に地図を描いていたなんて……」
「まーな! 地図描きは冒険者の必須スキルだぜ! お前らも描けるようになっとけよ」
「ふふ、そうですね。これでオルヴェくんものんびり休めそうで僕も一安心ですよ」
地図を褒められた上、ペルセフォネ姫直々に〝遺跡の調査〟を命じられたオルヴェは鼻高々にエドとイリスに地図を見せびらかす。
そんな無警戒な親友を見ていられなかったのか、ヴィーザルは風に吹き飛ばされそうな羊皮紙を取り上げると鞄の中にしまい込んでしまう。
「取られたりなんかしないよ」と心配性な親友をたしなめるオルヴェだったが、ふとアリシアが宿とは逆の方向の道に進むのが見えて足を止めた。
「アリシアどこ行くんだ、宿はこっちだぞ」
「先に行ってて、私はちょっと図書館に用事があるの」
「えーまたあそこ行くのかよ……よくあんな文字ばっかりの紙読めるよな」
「あなたとは〝ココ〟が違うのよ、すぐ借りて帰るから」
自分の頭をツンツン突くアリシアは呆れ顔のオルヴェにそっぽを向いて図書館の方へ駆けて行く……帰りは衛兵にでも付き添ってもらうつもりなのだろう。
図書館へ向かう少女の背中に料理が冷める前に戻ってこいよ、と声だけかけてオルヴェたちは帰路についた。
……全員が集まったのはそれからすぐ後で、本を抱えて帰ってきたアリシアを待ってアルゴノーツはちょっとぬるめの夕食にありついた。
「明日からは遺跡の探索に集中することになりそうですね。今日はゆっくり休養を取りましょう」
「もう少しぱーっとやってもいいんじゃないか?」
夕食を頬張るオルヴェの頬についたソースをエドが拭き取り、アリシアが逆側の頬をつつく。
せっかく遺跡を見つけたのだから酒場で遊んだり、少し奮発した夕食を食べてもいいはずだとオルヴェは不満げにサラダを口に運ぶ。
「バカねぇ、探索するのにどれだけお金が必要だと思ってるの? むしろ節約するべきよ」
「遊ぶのはその後ですね」
「はぁ……」
「ペルセフォネ姫も期待してるみたいだし忙しくなりそうだね! うーちゃ……ヴィーザルくん!」
「俺にはなにか隠してそうだったがな」
「ま、色々事情があるんでしょうが今の私たちが気にしても仕方がなさそうね」
いつも通りの食卓で緩やかな時間が流れているうちに話題は遺跡からオルヴェが見つけた『謎の剣』の話へと移り変わる。
皿を片付けた食卓の上に剣を置いて改めて観察するが、相変わらず石のような見た目以外特に変わったところはない。
冒険者向けの店である『ネイピア商会』の女店主にも見せてみたがすぐに二束三文だと言われたし、図書館にも似たような剣が載った本は一冊も無かったらしい。
「ただのみすぼらしい剣だっだってことだな」
「おいおい! 絶対伝説の剣だって‼」
オルヴェは椅子から立ち上がると無粋な意見に向かって抗議する!
だがニヒルなヴィーザルは挑発するように首を傾げるばかり。
幼い頃から続くいつもの事をある者は呆れながら、ある者はリラックスした様子で、ある者はヒートアップして怪我をしないか心配そうに見守りながら若者たちの夜は更けていった。
あとがき
『ラグナロクの覇者』の第二話だよ!今回は第一迷宮『東土ノ霊堂』発見~ミッション『遺跡を調査し詳細な地図を描け!』まで。
第一話のあとがきにも書いた通り、一話当たりの文章量調整の為に旧バージョンでは一つの話だったものを分割しています。
今回も旧バージョンと比べ大きな展開の変更はありませんが、誤字脱字や表記ゆれ・ミスの修正を重点的に行いました。
第一話、第二話はメインキャストの紹介がコンセプトなので彼らの仲の良さやどんなギルドなのか、フレッシュでアクティブな空気が伝わったなら幸いです。
そして、原作では戦後手当で回復してくれるけどライカを見つけたら早々にお別れになってしまうビルギッタの出番を増やしたのが大きなポイントかと思いますね(クワシル…)。
彼女はメディックなのでヒーラーのいないアルゴノーツには欲しい人材ですし、性格もオドオド系で、アルゴノーツにいないタイプなのがかわいい。
こんなかわいい子が黒幕って言われてるのこわー…この世界で信じられるのは己の力だけなのか
次回は第三話。新生『ラグナロクの覇者』の一番の変更点…オルヴェくんの○○○設定が復活し、より没入感のある作品になると思いますのでどうぞお楽しみに。