56.進めよ駒
2024/01/08
前回のあらすじ
垂水ノ樹海を突破したアモロ観光局!

八十「海が怖い白兎さんの代わりに来ました、八十と申します。
よろしくお願いします」

アモロ「よろしくな!
今頃白兎は何してるんだろ」

八十「宿屋の布団の中で丸くなっています」

トコ「目指すはこの先にある伝説の街、深都ですね」

テオドラ「実在するかはさておき、一国がこれだけ投資するレベル。
何かあるのは確実よね」

トコ「あら、空気の中なのに潮だまりが…」

テオドラ「満潮時には沈むのかもしれない、周りの壁にフジツボがあるし」

ヨグ「おやおや、養殖場みたいですねぇ」

アモロ「旨そう!
どれにしようかな~♪」

八十「美味しいですね、コレ」

アモロ「あー!オレの貝がぁぁ」

アモロ「食べないでよ!八十元気じゃん!」

八十「アモロさんも元気じゃないですか」

八十「女性が一人、殺気は感じられませんがどうしますか」

ヨグ「おや、あの方は…」

トコ「おひさしぶりですわカナエ様!あら、なんだか顔色が悪いようですが…?」

アモロ「寒いのか?」
カナエ「いえ、そういう訳では無いのですが…」

八十「怖い、ですか」

トコ「もし宜しければ私たちが話を聞きますよ。温かい牛乳はいかがですか?」
カナエ「ありがとうございます……では」

トコ「…恐ろしい夢ですね。それが毎晩続いているなんて」

アモロ「へー…」

テオドラ「…いっその事、落ち着くまで探索をやめるってのも手よ。
樹海の中を探索するだけが冒険者じゃないんだし」

ヨグ「アガタさんが、ですかぁ」
カナエ「ご忠告ありがとうございます。もう少し考えてみますね。くだらない相談をしてすみません…」

トコ「いえいえ。お話して下さってありがとうございます。また何かあったらいつでも呼んでください」
カナエ「はい…」

アモロ「ん、おーい!アガター!」
カナエ「うおっ!?…なんだお前らか、驚かせるなよ」

トコ「どうかしました?考え込んでいる様子でしたが…」

ヨグ「もし宜しければ私たちに話して頂けませんか?」

トコ「困ったらいつでも頼っていいんですからね」
アガタ「…分かった。それじゃあ…」

テオドラ「…続けて」

トコ「なんてこと…!」

ヨグ「ショックによる記憶喪失ですか、話には聞きましたが…まさかこんな身近なものだとは」

トコ「アガタ様はなんと優しい御方なんでしょうね、その心があれば必ずカナエ様の記憶も取り戻せますわ!」

アモロ「(…はーい)カナエが記憶を取り戻してもしなくても、また一緒にまた冒険できるのを待ってるぜ!」
アガタ「…おう。 お前らも探索頑張れよな!」
海嶺ノ水林 - 6F

アモロ「下の階には何があるんだったっけな~」

八十「サンゴと塩水じゃないですか」
全体攻撃でアモロのロイヤルベールを引っぺがしていたヒトデ君たちも、今では敵ではない!

テオドラ「クーラスクスといえば依頼で喉が欲しいって言われてたわよね」

トコ「プニプニでコリコリの素材ですよね」

ヨグ「それなら私の雷の星術で…」

ヨグ「クーラスクスがぁ!」

八十「我慢できなくて…」

トコ「まぁ可愛らしい石像さん、この子が依頼の石像なんでしょうか」

テオドラ「捧げものもあるしそれなりに手入れされている、間違いないと思う」

アモロ「光った!」

アモロ「すごーい!
もっと綺麗にしたらもっと健康になれるかもな」

八十「雑巾ならありますよ」

テオドラ「一応今の目的、探索なの覚えてる?」

ヨグ「今度は攻撃しないで下さいね」

八十「はい」

ヨグ「フフフ!獲れました、極太の喉!」

トコ「後は納品するだけですね」

アモロ「オランピアじゃん!お~い!」

トコ「?オランピア様は元老院の指示を受けていないんですか」
オランピア「あたし実は冒険者では無いのです…それよりも聞いて欲しいことがあるんです。
皆さんのような信頼のおける冒険者の皆さんに話を聞いていただきたくて…」

アモロ「この先にザイフリート様への道が!?」

ヨグ「先が見えませんねぇ、この先に深都が?」

テオドラ「あの強風は海流の名残だったのか、そしてその先に深都への手がかりねぇ」

八十「水が抜けてもその力が残っているとは凄いものですね」

八十「この先は死地という事ですか。やっと仕事が出来ます」

アモロ「古代魚なら怖くないぜ!
(もう戦ったことあるし)」

アモロ「もうすぐザイフリート様♪もうすぐ深都だ♪」

テオドラ「…」

八十「この先みたいですね」

ヨグ「うーん、行き止まりのようにも見えますが道はこちらだけの様ですし…」

アモロ「ここがオランピアの言ってた深都への手がかりがある場所かー。
(何にもないけどな!)」

トコ「まるで堆積場のような有様ですわ…オランピア様はこれを私たちに見せようと?」

テオドラ「…!殺気」

ヨグ「おやおや…これは厄介な」

テオドラ「前と同じく、こいつらを倒せば何かが…」

アモロ「
(…了解!)よし逃げるぞ~!みんな続け~!」

テオドラ「え!?ちょっと待てって──アモロ!」

ヨグ「きゅ、急に走り出さないで下さいよぉ…ぜぇぜぇ」

テオドラ「軽率な行動は慎んで!
アレを放って置いたら…!」

アモロ「おーいオランピアー!深都もザイフリート様もいなかったぜー!
(これで良いんだよな?…よし!)
」

トコ「オランピア様…?一体どうなさったのですか?」

テオドラ「…トコ、あたしから離れないで。ゆっくりあたしの後ろに来て」

アモロ「えーーっ!!?
何でも屋とか新米冒険者の手助けとか夢の為に頑張ってるのにー!!
それにオレたち仲間だろ?」

ヨグ「ちょっと気になる発言が…というのは今一度置いておいて、これまでの手助けの意図は一体何ですか?」

テオドラ「排除が目的なら古代魚の事は隠して教えるべきだったけど」
オランピア「……」

八十「ほう、全く力を加えていないのに…」

アモロ「流石オランピア!」

ヨグ「危機感無いですねぇ…」

トコ「あ、待って下さい!オランピア様!」

テオドラ「追うのはやめときなさい。多分今追っても追いつけない」

アモロ「この茂みから先に進めそう!待っててザイフリート様!今行くからぁぁ!!」

八十「無闇に追いかけて良いんですか。
私なら罠の一つや二つ仕掛けておきますが」

トコ「爆弾があるかはさておいて、この事は一度元老院に報告すべきです。
クジュラ様が『こういう危険な時はまず報告しろ』と仰られてましたもの!」

アモロ「う~ん星空が綺麗だぜ!海風が涼しい~」

八十「切り替えが早いですね」
元老院に向かう前にクエスト報告タイム。 クエストをクリアするだけで経験値と報酬が貰えるなんて最高だぜ!
街 - 元老院

アモロ「ばーちゃん!大変大変!オランピアが樹海で指一本で木を裂いてどっか行っちまった!」

トコ「樹海で冒険者を手助けしているオランピア様という女性が──」

トコ「夜分遅くに慌てて押しかけてしまいすみません…」
フローディア「あんなの貴族の我儘に比べたら小鳥みたいなもんさ。後自覚があるなら治すんだね」

ヨグ「今回の事も踏まえると、迷宮内の死傷者の中にはオランピアさんが絡んでる件も多そうですねぇ」

アモロ「オランピアってどこで暮らしてるんだろ?
迷宮探索は何十年も前からやってるって話だし…寂しくないのかな」

トコ「やっぱりフローディア様は頼りになりますわ!」

八十「やっぱり実力行使が一番ですよね」

トコ「致死率100パーセントの迷宮、という話は噂では無かったんですね」

ヨグ「何ですかその怖い二つ名」

テオドラ「統治者だから仕方がない面もあるけどちょっと苦手ねこういうの…」

アモロ「もっと早く気づかないの?ってこと?」

テオドラ「…違うけどちょっとは」

ヨグ「なんとクジュラさんだけではなく一個中隊までとは。
豪華な増援ですねぇ」

トコ「ありがとうございますフローディア様!
目指せオランピア様、目指せ深都ですわ!」
今回のギルドカード - なし

アモロ「ザイフリート様にハッピーになってもらうため、世界樹と協力したオレ!
世界樹曰く、指示に従えばちゃんと結果が得られるらしいのでとりあえず従っておくぜ!
はたしてオレたちは前と同じく無事に深都を発見できるのか~!こうご期待!」