57.綻び
2024/01/13
前回のあらすじ
海嶺ノ水林に足を踏み入れたアモロ観光局!だが先への道を古代魚に塞がれ…

アモロ「探索再開だぜ!」
海嶺ノ水林 - 6F

ヨグ「さて、彼女はどこへ逃げたのでしょうかねぇ」

トコ「怪しいのはやはりあの茂み…」
太陽の光刃なら物理△のオオヤドカリもこの通り!

アモロ「確かこっちに何かあったんだよな~」

八十「鋭いですねアモロさん、でもこれって何なんでしょうか」

アモロ「分かんない!」

トコ「この台座、どこかで見た気がするのですが…」
海嶺ノ水林 - 7F

トコ「確かこのあたりでクジュラ様が待っていると聞いているのですが…あ!クジュラ様ー!」

ヨグ「アモロ観光局の者ですが、ミッションを受けて参りましたよぉ」

トコ「お任せください!こう見えても修行中に何度も鬼ごっこの機会があったので!」

八十「愉快な修行ですね」

テオドラ「入り組んでるし地図も無いものね」

ヨグ「修羅場ですねぇ」

八十「魚…と言いますと黒っぽい古代魚ですよね」

アモロ「それなら安し──危ないぜ、避けて進もう!」

トコ「あ!そういえばこの前のお話を思い出しまして衛兵隊の皆さまに軽食を作って来たんです。
クジュラ様もどうぞ──あ!」

アモロ「うま~い!!痛いっ」
クジュラ「フン…携帯食料ならもう持っているがまぁ貰っておこう」

テオドラ「クジュラ自身も何か知ってるかもしれない、私たちよりもここに詳しいだろうし」

ヨグ「一度話してみるのもいいかもしれませんねぇ」

トコ「オランピアさ…さんの事について何かご存じでしょうか」
クジュラ「お前たち冒険者の方が詳しいはずだ。俺も人伝にしか聞いたことが無いが…」

トコ「10年前から…」

アモロ「それにしても衛兵だらけだぜ!樹海の中なのに元老院みたいだ」

テオドラ「一個中隊…350人で情報収集ねぇ」

トコ「それだけ沢山の方が協力すればこのフロアの事も丸分かりですわ!」

トコ「勿論です!麻酔に下痢止めに除菌テント、水に着替えも…」

テオドラ「立場が逆になってないか」

アモロ「また迷子になってるな~」

トコ「この方はよく迷子になられますから通常通りですわ!」

八十「なるほど」

アモロ「すぐそこに抜け道あったな!」

ヨグ「先ほどの衛兵に後で知らせておきましょうかねぇ」

アモロ
(ふんふん、アレは倒しちゃダメなんだな…このまま素通りだぜ)

八十「衛兵の死体…いや息がありますね」

トコ「大丈夫ですか!?酷い怪我…!」
衛兵「クソッ…モーゼス、ジム、ウィル…みんな良い奴らだったのに!」

ヨグ「…ここは私たちに任せて下さい。貴方は本部で手当てを、さぁ」

トコ「…何てこと」

テオドラ「さっきの話通り海竜の足元に色々転がってるわね。
それと…取りに行こうだなんて考えないでよね、死ぬわよ」

トコ「っ…」
ここの赤FOEは遠回りルートが用意されているのでそこを通れば安全、衛兵たちも周囲を観察できていれば…
前の周回では最短ルート(最初に出会う海竜をぶちのめす)選んじゃったからね…

アモロ「あ、こんちわ~」

ヨグ「命懸けなのにフランクですねぇ…」
衛兵「…南の方角には俺の後輩の部隊が調査している、無事だといいのだが」

トコ「きっと大丈夫ですよ!もし何かあったら私たちが手助けしますわ」
衛兵「助かるがお前たちには目的があるのだろう?それに…この仕事は『こういうもの』だからな」

テオドラ「ま、そうね」

トコ「!あそこにも兜が…」

八十「明日は我が身ですね、気を付けましょう」

アモロ「けが人発見!」

トコ「すぐに手当てを、どうぞ診せてください」
衛兵「ぁあ冒険者か、助かるぜ!仲間が骨を折って動けないんだ」

トコ「勿論ですよ!元老院に勤める者同士、協力するのは当然ですもの」
衛兵「…もしかしてあんた、ハーヴェイ議員の娘さんか!大きくなったなぁ」

テオドラ「分かった、あんたも無理しないように」

トコ「すぐに知らせて参りますから、安静に!」
フルATK鍛冶天羽々斬に掛かればハイオンネプもこんなもんよ
いくら強くてニューゲームでも全滅の危険背はあるし荷物袋MAXでは何もできんので帰還!
街
適当なクエストも受けておいて経験値の糧にしておく

トコ「あまり、見知った方々が死んでしまう場面を見たことが無くて、少し…」

アモロ「そうそう!酒飲んで飯食べてお喋りすれば気分も晴れるぜ!」

テオドラ「あまり有用な話は出来ないけど、聞くだけなら出来るし」

トコ「…お心遣いありがとうございます」
ちなみにダイマオウイカチャレンジの結果

アモロ「今日も元気に探検探検~
…(え!?そんなビッグイベントが、へぇへぇ…指示通りに)」

八十「置いて行きますよ~」

アモロ「
(…分かったぜ)すぐ行く~!」
海嶺ノ水林 -6F

テオドラ「!!」

ヨグ「…」

トコ「カナエ様お久しぶりです!あら…何かお困りでしょうか?」

トコ「え?わっお待ちください!」

八十「行ってしまいましたね、追いかけますか」

トコ「勿論追いかけますが…一体どうしたのでしょうか?」

ヨグ「向かうとすればやはりこちらですよね、古代魚の巣の方面」

テオドラ「…今回も」

アモロ「んー、どうする?オレは別にどっちでもいいけど」

トコ「…」

トコ「申し訳ございませんが、その事に関してはお伝え出来ません。カナエ様と約束したので…」
アガタ「カナエが?
おいおい…なんでそんな事するんだよ!」
カナエ「……」

トコ「あ、待って──!」

ヨグ「お一人で行ってしまいましたねぇ…さて、こちらの方ですが」

テオドラ「…カナエ」

八十「ほぼ喧嘩別れのようなものでしたからね、私にはそういうのはどうしようもありません」

アモロ「八十の喧嘩は『やるかやられるか』だからなー」

トコ「…大丈夫ですよカナエ様。
必ずアガタ様は帰ってきて、仲直りできますから。
皆さま、アガタ様を迎えに行きましょう」

テオドラ「…無駄だとは思うけど死にたくないならここで待ってて、あたし達に任せて」
カナエ「死…」

アモロ「おーい!アガター!一緒に帰ろ~!もうすぐ日が暮れちゃうぞ~!」

ヨグ「道中では影も煙も見かけませんでしたねぇ…おや?」

トコ「カナエ様!?
一体どうして」
カナエ「思い出した…思い出した…!スミマセン!どいてください!」

アモロ「え、思い出した?」

テオドラ「!!待てカナエっ!」

トコ「テオドラ様まで…一体何が起きているんですか!?」

アモロ「二人に続け~!!」

八十「ふむ、嗅ぎ慣れた…戦塵の匂いがします」

トコ「戦い…?この血だまりは…」

トコ「…嘘、ですよね」

テオドラ「…駄目だったか」

ヨグ「うら若き乙女の命がもったいな…ン゛ンッ」

トコ「いいえアガタ様!こうなったのは私たち、私のせ──」
アガタ「違うっ!!…違うんだよ
だから……謝らないでくれよ、謝られたら
……カナエの約束、守ってくれたんだろ。
守ってくれたなら胸張ってくれよ、貫き通してくれよ……」

トコ「……」

アモロ「なあトコ。 もしかしたら、
古代魚の巣を秘密にしなければ二人が協力出来て…助かったかもな?」
アモロが言い放った直後、彼の顔面にテオドラのこぶしがめり込んだ。 アモロは巣の奥まで吹っ飛んで石にぶつかり、怒声を飛ばしながら追い打ちをいれようとするテオドラをヨグ達が取り押さえる。

ヨグ「テオドラさん落ち着いて。
確かにさっきの発言は少し失礼すぎますけど、どうか…」

テオドラ「コンの…ッ!
それが今傷ついた人間に向ける言葉か!?それがあんたの選択か!答えろ!!」

トコ「やめて下さいテオドラ様!やめて!」

八十「・・・」

トコ「私の為に…仲間割れなんてしないで、下さい。
私は大丈夫ですから…手当てしますから、仲直りして…」
目を真っ赤にしたトコは俯き顔を覆うと弱弱しく首を振る。
小さくなって泣きじゃくる少女を呆然と見ていたテオドラは解放された腕を見、歯を食いしばって虚空に行き場の無い拳を振るう。
……友人を失ったか細い嗚咽が古代魚の巣に響いていた。

アモロ「
(いたたたた…でもこれで『下拵え』はほぼ完成だよな、世界樹?)」

八十「どこに行っても死体の山、岡、塚ですね」

テオドラ「八十」

トコ「…」

アモロ「10人!」

ヨグ「一気に行ったのだとすれば分かりますがぁ…深追いは厳禁ですね」

八十「辛いですか」

トコ「…皆さま、良い人たちばかりだったのに、どうして」

テオドラ「奥の方、何か見えない?」

ヨグ「あの形は…人ですかねぇ」

トコ「大丈夫ですよ!しっかりして……」

八十「十中八九オランピアでしょうね、彼女の手慣れなら出来るはずです」

テオドラ「どういう推理だ」

アモロ「ん?これってオランピアの落し物かな?」

ヨグ「落し物?」

八十「この奥に居るのでしょうか、楽しめそうですね」

アモロ「地図だとすぐ行き止まりっぽいし、この人が追い詰めたのかもな!
頑張ったな~」

ヨグ「…皆さん少し、しんどいですかトコさん」

トコ「いいえ…せめて、衛兵の記章だけでも回収しようと思いまして…ありました」

トコ「やっぱり…ベニングおじ様でしたか、見間違えるはずありませんもの」

テオドラ「知り合いか」

トコ「療養地に引っ越す前にお世話になった方です。よくおんぶして遊んで下さったんですよ…
…この事をあの衛兵さんにも報告しないと」
近くにクエスト『スコット博士の午後』の現場があったのでついでにヒトデの合コンを破壊
アイエエエ!
汚(お)
衛兵「ハーヴェイ議員の娘さんにお前たちか。
女は見つかったか、それとも……おい?どうした、顔色が悪いぞ」

トコ「……っ」

テオドラ「──ほら。
あたし達が行ったときにはもうダメだった」(衛兵の記章)

トコ「もっと早く、着いていれば、カナエ様の時だって…」

テオドラ「…一応言っておくけど現場に居合わせた所でオランピア相手じゃ、今のあたし達でも無理よ」

トコ「でも…」
衛兵「……娘さん、こんなに悼んでもらえてベニングの奴もきっと喜んでるよ」

トコ「いえ、私は──」

アモロ「貰っときなよ、探してくれてありがとうって事なんだし!
それにトコが探したおかげで再会できたんだからさ」

トコ「…はい」
このサリッサ(槍)、強いんだけど槍ファラを作ったことのない私には無用の長物だ…

ヨグ「私たちも仕事に戻りましょうか」

八十「早いところオランピアさんと戦いたいですし」

ヨグ「その様な意図ではありませんがぁ…」
荷物がいっぱいになったから一旦帰りたいが8階がすぐそこなので行ってから帰る 整頓術欲しいな~~
海嶺ノ水林 - 8F
アムリタII欲しさにクエストを受けたが前の周回にしこたま採取して全部買い込んで倉庫に仕舞ってたので意味なし!

テオドラ「さっきの階段は7階の南東ね」

アモロ「遠いけど頑張るぜ!」
冒険者は何でも食べちゃう

アモロ「あのサンゴ白いな、幽霊か?」

テオドラ「死んだサンゴは白っぽくなるしあながち間違いじゃないけど…」
魚のジェットストリームアタックを避けて抜け道開通!

トコ「オランピア様は何故こんな事をするのでしょう…」

アモロ「次会った時に聞いてみれば良いんじゃないのか?」

トコ「…ですよね、聞きたいことが沢山ありますもの」

ヨグ「そろそろ一周回って来た感じですかねぇ、おやおや」

テオドラ「騒がし、あの青いローブは!」

トコ「分かりましたわ。
連絡の後、至急応援をお願いいたします」

ヨグ(随分と冷静になりましたが、さぁて…)
海嶺ノ水林 - 8F

八十「人ですね。複数人ですしオランピアではありません」

トコ「貴方たちが先行部隊ですよね、お話をお聞かせ願えますか」

トコ「一体どこまで海都の皆さまを傷つければ…!」

テオドラ「…その怒りはぶつける相手が居るでしょ。
今は抑える事ね」

アモロ「案外簡単に通り抜けられたな!」

ヨグ「魚たちが戻って来る前に進みましょう」

アモロ「多いぜ!!」
メテオでプチプチするのは気持ちがいいのう!!

八十「止まって。
この先から気配がします、徘徊する大型の魔物ではありません」

トコ「という事は…」

トコ「オランピア様、これ以上の狼藉は私が許しませんわ」

アモロ「ザイフリート様に会うためなら命なんて惜しくないぜ!こんな所で止まってられないぜ!」

トコ「呪言!?いえ、これは…」

八十「刺客ですか。
良いですね」

トコ「この魔物を倒したら私の質問に答えて頂きますからね!」

テオドラ「やるか」
FOE深海の殺戮者の登場だ!
99引退+最強装備のアモロ観光局の相手ではないね!

トコ「答えてください、どうして何の罪もない衛兵や冒険者を殺したのですか!」
オランピア「…その頭巾の飾りは元老院の紋か、ならば何も知らなくて当然か」

トコ「知らない?
一体何を言って──」

トコ「頭の中に声が…!一体どこから!?」

アモロ「覗き見なんて、ヘンタイだぜ!」

八十「気配もしませんね、声だけが聞こえているのでしょうか。
とても大きな声ですね」

アモロ「こんにゃろ~出てこい!友達ならザイフリート様って呼べよ~~!!」

テオドラ「これが海珠ね。…目録の通り、紺碧の海色の宝珠で内側に渦潮が見えるわ」

トコ「あ、レムリア島でも同じような物を見ました」

アモロ「海王ケトス?
自分で王様を名乗ってるのか…あとで恥ずかしくなるぜ?」

ヨグ「アモロさんも自称プリンスですよねぇ…」

アモロ「ザイフリート様をリスペクトしたオレに恥じらいは無い」

トコ「待ちなさ──!…逃げられてしまいましたわ、くっ…!」

テオドラ「命を賭けた分の収穫はあった。海珠と海王ケトス、これだけ新情報があればクジュラも元老院も納得する」

アモロ「キレイだな~…持って帰ってインテリアにしたいぜ」

八十「蹴鞠は?」

ヨグ「やめなさい!」
今回はこのまま7階のクジュラに報告する。 FOE戦後で危ないけど報告してから戻った方が楽だったりはするよね
仕事はしたのでちょっと寝かせて貰いますよ・・・

アモロ「オレたちも見守られていたぜ!
お陰でぐっすり安心して眠れたぜ」

テオドラ「見守るっていうかほとんど凝視だったけどね」

トコ「…逃げられました、私の不徳の致すところです」

アモロ「んで、トコも言ったけどオランピアに逃げられちゃったんだけど~これってお仕置きされる?」
クジュラ「それとハーヴェイ…何があったのか俺は知らんが、ここはそういう所だ。
無理にとは言わないが早く慣れた方が楽だぞ」

トコ「…はい、承知しました」
ここでほぼ使ってこなかった変位磁軸を使用! 『樹海磁軸に帰れるのかな!?』って思ったんだけど…
すぐそこの階段前に戻されました!! ガッデム!
やっぱり信じられるのは帰宅マスターだよね!トコちゃん!
街

アモロ「ばーちゃん!オランピア逃げたぜ!『さらばだアモロ観光局…』(キリッ)って!」

ヨグ「声が大きいですよアモロさん…トコさんもいらっしゃるんですから」

トコ「沢山の衛兵の皆さまや、ムロツミの方々も犠牲になって…私がもっとしっかりしていれば」
フローディア「あんたが気にするのも分かるが、今はそれよりも深都への道を見つけるのが先決さ」

トコ「それよりも…」
フローディア「さ、海珠とやらを渡しな。それと引き換えに報酬を用意したよ。
…今回はご苦労だったね」

トコ「……」

アモロ「んじゃ渡すぜ!ほいよ!」

テオドラ「トコは一度休ませたほうが良いかもしれないわね。
あのままじゃ最悪の事態もありうる」

ヨグ「直接伝えても『私、まだ頑張れますから』と断られそうですしどうしたものですかねぇ」

アモロ「ついにザイフリート様と会えるんだな!
この時をずーっとずーっと未来から待ってたぜ~~!」

トコ「ミッション…もちろん引き受けますわ! 犠牲になった方々の為にも…!」

テオドラ「あ、あのババア…今そんな事出来る精神じゃないってのに…!」

ヨグ「意外と早く来ましたね。
最悪の事態」

トコ「レムリア島で見たものと同じ力を持っているんですね、複数個あるのでしょうか」

八十「ほほう…一つで良いので何とか祖国に持ち帰れないですかね」

アモロ「それってこの場所か?
6階のここらへんだよな」
クジュラ「既に見つけていたのか。
なら話は早い、そこへ海珠を持って行けばもしかすると何か分かるかもしれん」

ヨグ「おやおや、クジュラさんはご一緒では無いのですか?」
クジュラ「そもそもお前たちが場所を知っているのなら同行しても意味が無いだろう」
クジュラ「それとトコ。
衛兵たちはお前たちの働きに感謝したいと言っている。
…この件が済んだら得意の料理でも持って行ってやってくれ」

トコ「…はい。
皆様の大好きなお菓子を沢山作ってお見舞いに行きますね」

ヨグ(少し元気になってきたみたいです、やはり旧友にお任せするのが良いみたいですねぇ)

テオドラ(このまま立ち直ってくれればいいが…)

アモロ「当たり前だぜ!
お、八十もちょっと嬉しそうだな♪」

八十「あの口ぶりだと海王ケトスと一戦交えれそうですから」

トコ「…はい!
深都を見つけて胸を張って凱旋しますわ!」

アモロ「アモロ観光局、深都を見つけるぞー!おっしゃー!」
アモロ観光局のみんな「おーっ!」
今回のギルドカード - なし

アモロ「屍を踏み越えて深都を目指すオレたちアモロ観光局。
でも海王ケトスって奴に行く手を阻まれちょっとピンチ!
果たしてオレたちは無事に海嶺ノ水林を越えて深都へとたどり着けるのかーっ!?」